木の香りが効く-健康によい木のある環境 /木のはなし

木のある暮らしが健康を守る 木の香りが効く

リラックスできる木の空間
森を散歩すると気分がいいのは、木から出るフィトンチッドという成分のためだといわれていますすが、そのフィトンチッドを使った実験の結果、血圧が下がったり、脈拍の乱れが少なくなるなど、木の成分には私たちをリラックスさせる効果があることがわかりました。ストレスの多い現代人にとって、木の家は理想の住まいといえるでしょう。
木のにおいには、人の心に安らぎを与える何かがあります。
  たとえば、木のにおいのする部屋で寝ると疲れが早く取れるといわれ、最近では、木のチップや木の葉を入れた枕が人気を呼んでいます。木のにおいの効果で心地よく眠ろうというわけです。
 また、ヒノキ材のにおいは、リラックスしたときに発生する脳波のアルファー波を増すことがわかっています。ヒノキ風呂に入ると、疲れが取れ、気分がさわやかになるのは、体が温まるためばかりじゃなく、ヒノキのにおいの効果も一役買っているんですね。
 木の香りただよう木の家は、安らぎの生活空間を約束してくれるに違いありません。

悪臭を消す木のにおい
 木はよいにおいがしますが、このにおいに悪臭を消す働きがあるのをご存知ですか。ヒノキ、トドマツ、ヒバのにおい成分にアンモニアの悪臭を通したところ、高い消臭率があることがわかりました。木の香りのする空間には、天然のでデオドラント効果が期待できそうです。

ホルムアルデヒドを吸い取る木の成分
 最近、シックハウス症候群が話題になっています。これは、家具、カーペットなどに使われる接着剤や塗料から塗料から出る物質が空気を汚し、頭痛やぜんそく、アレルギーなどを引き起こすというものです。中でも、接着剤から出るホルムアルデヒドが問題となっていますが、ヒノキ、ヒバなどの木の成分には空気中のホルムアルデヒドを吸い取り、減らす働きがあることがわかっています。



  参考文献:
 木材のすすめ
 もっと木造住宅を!
 木材がつくる快適環境
 木材選びの基礎
以上、発行 社団法人全国木材組合連合会