今月のあなたの街の材木屋さん

第7回 :株式会社 上孝木材商店 (大阪市鶴見区)

こんにちは 坪内です。
このコーナーは、木材初心者の私、坪内が街の材木屋さんにお話をお聞きして、みなさんといっしょに木について勉強していこうというコーナーです。

会社に就職しているにもかかわらず、未だに親から仕送りをしてもらっているという若者の話を聞くことがありますが、親に仕送りをしている若者はどのくらいいるのでしょうか?

今回取材させていただいた上孝木材商店の創業者上田蔀さんは、11歳で丁稚奉公にでて、給金の大半を仕送りしていたという孝行息子だったそうです。


上孝木材商店の倉庫↑ 上孝木材商店の倉庫
今回は鶴見緑地のすぐ近くにある上孝木材商店の社長 上田正紀さんにお話をお伺いしました。

今回取材させていただいた上孝木材商店さんは、上田社長の父の蔀(シトミ)さんが昭和4年に創業され、今年で創業75周年の老舗です。

創業者の蔀さんは早くに父を亡くし、母と3人の妹の面倒を見るために11歳で大手材木商 久我商店(大阪)に丁稚奉公にでて、自分は食べるものも食べずに実家に仕送りをしていたという、とても親孝行な子供でした。

とても親孝行な子供だということで、久我商店の人達には孝行な子供という意味で「孝吉(こうきち)」という愛称で呼ばれていたそうです。


上田社長 ↑ 上田社長

自分で会社を興すときに、あまりの孝行ぶりから、久我商店の親方に上田の『上』と孝行の『孝』を取って『上孝』にしなさいといわれ「上孝木材商店」という社名にしました。

当初は大手ゼネコン相手に木材を卸していましたが、S41年に工場を現在地に移した頃社長交代し、それ以降は持ち家ブームもあり、地場のハウスメーカーに建築用木材を卸すようになったそうです。
現在は木材だけでなく建設資材、住宅設備機器の販売も手がけておられます。




上孝木材商店事務所前にて
↑ 上孝木材商店事務所前にて
上孝木材商店さんの事務所でお話をお伺いしていると、社長の机の後ろに数え切れないほどのトロフィーが置いてありました。お聞きするとすべてゴルフコンペで獲得したトロフィーとのこと。これだけの数ということは、その腕前はたいしたものなんでしょうね。

数々のトロフィー
↑ 数々のトロフィー

上田社長は多趣味で、ゴルフ以外に詩吟でも活躍されています。
父の蔀さんが詩吟の師範をされていたこともあり、上田社長も早くから師範の資格を取り、毎日教室を回って生徒さんに教え歩いたそうです。

その詩吟のお弟子さんの一人に、あのテコンドーでアテネオリンピックに参加された岡本依子さんのお父さんがおられるそうです。
そんなこともあり、岡本依子さんの応援団として、オリンピック参加を求める署名活動に協力したり、奥様はアテネまで応援に行かれたそうです。

また、社員で長男の孝則(たかのり)さんは、小さいときから子役として刑事鉄平、桃太郎侍、影の軍団、必殺仕事人など多くのテレビドラマや舞台で活躍され、最近では『FUKU助』という名前でモノマネなどもされていたのでご存知の方もおられることでしょう。

会社のロゴマークも孝則さんが書かれたものです。
芸術的なセンスのある血筋なんでしょうね。会社の倉庫の外壁にも孝則さんデザインの大きな看板が掲げてあります。


上孝木材商店の看板
↑ 上孝木材商店の看板


見ての通りの「材木屋さん」ですが、
「材木」だけ・・という訳ではナイのです。
今、流行の『リフォーム』『増改築』なんて
よく効きますけど・・。それって・・
誰に相談すればイイんだろう?・・。
そんな時は、どうぞお気軽にご来店ください。
喜んで、『窓口』をさせていただきます。
こんな商売ですから、
一見、頑固親父みたいな従業員ばかりですが、
怖がらず・・どうぞ、どうぞ、
ちょっとしたご提案・ご紹介なら、できる・・と思います。
機会ございましたら、ぜひ・・。


思わず顔がほころんできませんか?

今後は、自社だけで建築にかかわるすべての木材、資材、設備が揃うように、住宅建築にさらに力を入れていきたいと抱負を語っていただきました。

新築、リフォーム、増改築の相談も受けておられるそうです。
相談に行くと上田社長のおもしろい話も聞けるかもね。

上田社長様、上孝木材商店の皆様どうもありがとうございました。


株式会社 上孝木材商店

〒538-0035
大阪市鶴見区浜4-12-6
TEL 06-6911-4471

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