今月のあなたの街の材木屋さん

第51回:いたや木材有限会社(大阪市生野区勝山北)

お元気ですか!三平です。

木材業界は今大変な激動期、淘汰の時代を迎えています。従来の材木屋さんが流通構造や生活様式の変化、加えて国が矢継ぎ早に打ち出す消費者保護という名目の法律の影響で窮地に陥っています。「地球環境に優しい木材」といくら声高に唱えても「どこが優しいねん、環境破壊の張本人だろう」という声が聞こえてきます。毎月のこのコーナーで「あなたの街」で活躍する材木屋さんを紹介するかたわら、木材をこよなく愛する三平が木のPRを随所で試みます。どうぞよろしくお願いします。

外観
↑ 外観
さて、今月の「あなたの街の材木屋さん」は大阪市生野区勝山北3-2-22の「いたや木材(有)」さんです。JR桃谷駅から桃谷商店街を抜けると広い道に達します。その道が有名な疎開道路、そこを南に少し下がったところにお店はあります。応対して下さったのは社長の岡本朋英さんと奥様、そして一緒に働く一人娘の典子さんです。

「いたや」という屋号、三平はてっきり「板屋」さんからきたものだと思っていました。板を売るから「いたや」さんだな、って。実は違っていたのです。現社長の父上(嘉弘さん)が和歌山紀北の高野町出身で本家の屋号が「いたや」だったことによるというのです。それにしても材木屋さんにはうってつけの屋号ですね。

岡本社長と奥さん
↑ 岡本社長と奥さん

岡本朋英社長は二代目、創業者は前述の父上嘉弘さんです。初代は、昭和7年15歳で単身和歌山県高野町から大阪に出て、一旦仕立屋で働くも大正区の佐野重材木店に移り、10年間木材を修業、戦時中の徴用を経て昭和21年松原の大興産業に勤務、昭和22年当地で木材業を独立開業しました。

開業当時の商売は薪炭が主流で岡本社長は「祭りの日でも夜遅くまで夫婦揃って働いていたなあ。私も手伝っていましたよ」と、幼かった頃の思い出話を聞かせてくださいました。

心斎橋の美容室【髪・匠庵】
↑ 心斎橋の美容室【髪・匠庵】

岡本朋英さんは昭和18年生まれ。大阪府立生野高校から同志社大学工学部電子工学科に進み、卒業後は3年間NECで研究者として勤務していました。27歳で家業に戻った岡本社長に、三平は聞きました「御社の売りはなんですか?」と。「最近は、建材や木材を工務店さんに卸すだけではなく、リフォームの工事をさせていただいてます。」とのこと。

一緒に働いている典子さんは近畿大学理工学部建築科を卒業後、設計事務所に7年間勤務、現在いたや木材の三代目として活躍されています。2級建築士、福祉住環境コーディネーター2級、品確法評価員、シックハウス診断士補等の資格を持ち、「木材を生かした住いづくり」に邁進、建築専門誌・日経アーキテクチュア等のアイデアコンペでは数々の賞を受賞されています。中でも入賞した「高齢者いきいき居住アイデアコンペ」の応募作品「幼老長屋」は見事な出来栄えです。詳しくはブログ「いたやの壺(http://itaya.exblog.jp/)」にアクセスして下さい。ご主人の大塚謙太郎さんも一級建築士で設計事務所を開業されています。
典子さんの仕事はリフォームが中心だそうです。「お年寄りの方をお話をするのが大好き。家の修理だけではなく、その人に相応しい生活全般のことを考え、その人が望んでいる住まいをご提供しています。お客さんとは、末永いお付き合いをさせていただいています」とのこと。

いたや木材事務所内部
↑ いたや木材事務所内部

社長ご本人も2級建築士の資格を有し、大阪府木連の「リフォームマイスター制度」に登録するほどリフォームには熱心なんです。会社も専門の大工さん一人を社員として雇っているほど前向きにリフォーム業に取り組んでいます。リフォームは100%口コミだそうです。建設業の許可も取得し、リフォームはすべて自社でやり遂げます。現在の事務所は、典子さんが壁のケイソウ土を塗りにチャレンジしたそうです。

倉庫内
↑ 倉庫内

木材業は一般建築材を扱う仲買さん。地域の方もよく来訪されるとのこと。リフォームに取り組んでいるわけですから当然といえば当然ですが「半径500メーター以内は御社のお客さんですね」と三平が言ったら「そうですね、それを目指して頑張ります。」その意気込みが素晴らしい。

最後に岡本社長の趣味を伺いました。「お酒を少々嗜みます。」とのこと。岡本社長、飲みすぎに注意して頑張ってください。

いたや木材有限会社

〒544-0033
大阪市生野区勝山北3-2-22
TEL 06-6731-1269
FAX 06-6716-5871


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