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今月のあなたの街の材木屋さん

第39回:株式会社川上材木店(吹田市片山町)


こんにちは!三平です。

吹田市にやってきました。JR吹田駅(三平は阪急千里線を利用)から徒歩約15分、府道大阪高槻京都線の天道交差点から3軒目に川上材木店さんはありました。吹田市といってもこの当りは千里ニュータウン(もうニューではありませんが)と違って旧市街、商店街には懐かしい昔のイメージが漂っています。しかし、なんと言っても駅前のアサヒビールの工場が周囲を圧倒しています。

応対して下さったのは社長の川上興二さん。まず同社のルーツからインタビューを始めました。

川上社長
↑ 川上社長
昭和10年に当地で現社長の父上川上清さんが独立開業されました。郷里の福井県から大阪に出て材木屋さんで修業を積まれてのことです。当時は店の前を走る府道大阪高槻京都線もなく周囲は畑や田んぼだらけ、JRの線路が一望できたそうです。戦争前の混乱した時代、材料の入手が難しく、古木も扱った、と川上社長。

敷地内
↑ 敷地内

川上興二社長は昭和14年生まれ。昭和33年に高校を卒業して直ちに家業に就かれました。木材業に従事して50年、半世紀になります。同社の商いは所謂「屋形屋さん」です。一般建築材、建材・住宅設備機器を大工・工務店さんに販売しています。
お店の特徴は?の質問に、大手の量販店(木材関連)と競争しても付いていけないし価格競争に陥るだけ。彼らにはない、彼らには出来ない「ニッチ(すきま)」を売りにしたい。昭和の時代はほっといても売れたがバブル崩壊以降はそうは行かなくなったから、と答えて下さいました。
『バブルの時代を経て生き残ったのは無理しなかったから。先代の教えもあり堅実経営に徹した。今日あるのは手形取引をしなかったのが大きい。あのバブル期にも客を広げず、今の客を大事に守り、本業以外に手を出さなかった。地元密着・地域密着型、売上高より中身を重視した。今になって良かったと思う』。

豊中の作品
↑ 豊中の作品

事務所内には住宅の写真がたくさん飾ってあります。建築をされるのですか?と伺いました。1年に一度くらい家を建てたいという相談があった。その都度工務店を紹介していたが、結局自分で段取りして工事を見守った。5年ほど前からそれじゃ自分でやろうと決心、業者登録も行い本格的に取り組んだ。住宅はクレーム産業だから気心の知れた人の家しかやらない。川上を信頼して発注下さるのだからご縁があってのこと。一所懸命に仕事をやる。それが次に仕事にもつながる。材木屋が良い材料を入れると、大工が良い材料だと分るのでそれに応えようと仕事を頑張る、左官もそれに呼応して頑張る。だから良い家が出来上がる。「ガンバルの連鎖や」と笑いながら話して下さいました。

キャンプ用のマキです
↑ キャンプ用のマキです。

阪神大震災にも耐えた豊中の新築工事は川上さんの自慢の作品です。立派な豪邸だったそうですが、作品を後世に残す気構えで取り組んだという。続いて豊中のご縁で能勢にも立派な邸宅、またその流れで住宅の受注が連鎖していった。良いお施主さんに巡りあった、川上を認めていただいた。「1千万円の見積もりでも川上なら1200万円以上の価値ある材料を持ってくる」とお施主さんに言われたそうです。そんなんで儲かるのですか、と聞いたところ「材木屋が適材適所を見極めて直接材料を入れるから、その分、安く出来るし良い材料を提供できる」と答えて下さいました。

店内には木彫の材料が置いてありました。ホームページ上で公開、全国から注文が入るそうです。HPを拝見しましたが、仏像用の木曽檜・楠・桂・欅、レリーフ用の朴・シナに広葉樹、堅木、神代杉など豊富に取り揃えています。売上としてはビッグではないが順調に増えていると川上さん。また同社は昭和46年、千里ニュータウン津雲台に「日曜大工の店」をオープンしました。今ではどこにでもあるホームセンターですが、当時としてはまさに画期的なことです。

木彫りのレリーフ
↑ 木彫りのレリーフ

倉庫内
↑ 
倉庫内


『わが社は木材を大事にします。求めてこられたら誠意を持って対応します。当社は最新鋭の加工機を導入し、望み通りの加工を施します。一般の方も大歓迎。他の材料屋では対応の出来ない細かなアイテムと即納体制が評価され、吹田市教育委員会から学校教材を受注しました。日曜大工の店の経験がものを言ったのです』。

敷地内
↑ 敷地内

加工場
↑ 加工場


最後に趣味について伺いました。「ゴルフが好きだったが腰を悪くしてやめた。今はスノーボードに凝っている」。スノボーとはなんと若い。その理由を伺うと、長野オリンピックを見に行った時、若い連中がスノボーを楽しむ姿に感動、早速レッスンを受けたそうです。若い人と一緒に遊んでいるとエネルギーがもらえるから。ご子息の陽一郎氏も家業に就かれていると聞きました。益々のご活躍をお祈りします。

川上社長さん、長時間ありがとうございました。

株式会社川上材木店

〒564-0082
吹田市片山町4-40-17
TEL 06-6388-9221
FAX 06-6388-9223
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