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今月のあなたの街の材木屋さん

第38回:有限会社松本昭商店(阿倍野区阪南町)


こんにちは!三平です。
 
有限会社松本昭商店さんを取材するため大阪は上町台地の南に位置する阿倍野区阪南町にやってきました。近鉄阿倍野駅から阿倍野筋に沿って南下し阿倍野警察の信号を東に入って少し行ったところに会社はありました。仁徳天皇の時代から人が住んでいた所が大阪でも一番安全な地域だと地震の大家に伺ったことがあります。付近一帯は住宅街、たくさんの人が住んでいます。「あなたの街の材木屋さん」にふさわしいロケーションです。

松本実社長
↑ 松本実社長
応対して下さったのは社長の松本実さん。社長より4歳年下で専務の透さんも途中から加わって下さいました。まず、三平の好きなルーツからスタートします。

外観
↑ 外観
現社長のお祖父さん(文雄さん)が元々当地で製材と加工業を営んでいました、戦後間もない頃です。また文雄さんのお兄さんも阿倍野警察の前で工務店を営んでいたそうです。材木屋さんになる土壌があったのですね。その後お父さん(昭さん)が天王寺区細工谷の阪口商店での修業を終え、実家に戻って昭和34年に松本商店を立ち上げたそうです。時は池田内閣時代、所得倍増政策が奏功して木材需要が劇的に伸び、注文建築、店舗改装も多く、日曜も祭日もないくらい忙しかったそうです。当時の木材は国産材が主流、まだ業界では珍しかった新建材や住宅設備機器も扱ったそうです。今では普通ですが当時は画期的な商売だったのでしょうね。そのころに財を成した材木屋さんが多かった、といろんな方面で聞きます。今の中国と同じですね。

外観
↑ 外観
法人改組は平成9年、お父さんが亡くなってからのことです。松本昭商店さんは大工、工務店さんに一般建築材や住宅設備機器を販売している仲買さんです。が、変わろうとしています。バブルに翻弄されず、かといって平成大不況でも売上は落ちていない、と話す松本社長は、今までも取り組み、これから本腰を入れようとしているビジョンを語り始めました。

倉庫
↑ 倉庫
『メーカーや建材問屋の勉強会で過去数十年に亘って耳にしてきたことが今現実になってきた。今までのやり方では生き残れない。そのためにも材木の運び屋ではなく、この地域のアンテナショップとして得意先である工務店に情報を流すこと。さらに先に進んで自分自身がリフォーム業に本格参入すること。これから進むべき道がはっきりしました。先日、大仲協で聞いた小笠原先生のセミナーで確信がもてました。今まで紹介先の施主さんが工務店ではなく松本さんにお願いしたいというケースが多かった。工務店さんに遠慮していましたが、やっと決断しました』

刻み場
↑ 刻み場
「材木屋は地域には信頼があるのですね」と松本社長。そりゃそうですよ、水戸黄門の時代から大金持ちが多かったのですから。三平は僭越ながら持論をぶってしまいました―「松本さんのお店から半径500メーターの家は全部自分の客だと思ってください。新築、リフォーム、なんでも請けてださい。10年保証なんて小さなことを言わず、親子孫、何代にも亘って面倒を見ること。住宅産業は極めてローカルです。ハウスメーカーなんてくそ食らえ」と。

透専務、プレーナー加工
↑ 透専務、プレーナー加工

松本実社長は昭和33年生れ、49歳。三平の悪い癖で自分より若い人を見ると激励したくなるのです。小学校時代から少年野球チームに所属し、その関係で府立羽曳野高校に進みショートストップとして活躍されたそうです。趣味はやはりスポーツ。テニスにスキーだそうです。

透専務超仕上げ
↑ 透専務超仕上げ
普通の材木屋からリフォーム等の分野に進出したため、ものの考え方が少し変わったそうです。材木の流通業は最終ユーザーの顔が見えませんが、リフォームだとエンドユーザー直結です。「良いものを作りお客さんに喜んでいただく。満足を提供したい」−そんな考えになってきました、と松本社長。これからは自分で営業に出向きます。既に大工さん二人を契約社員として雇い入れている。近所のリフォーム実績は年間10棟程度だが「これから伸ばしますよ」と意欲満々の同社長。

透専務自作のヒノキの椅子
↑ 透専務自作のヒノキの椅子
弟さんで専務の透さんが入ってきました。「プレカットの浸透で業界は一変しました。構造材は全くダメ、枝と葉っぱしか売れません」と嘆きながらも、ご自分で作ったヒノキの椅子を見せてくださいました。端材で作ったそうですが立派な出来栄えです。「今までたくさん作りました、みんな売れましたよ」と透さん。木は捨てるところがないのです。

一般の方、大歓迎です。土曜日も店を開けていますからホームセンターなんて行かず是非当店へ。顔見知りの家に行って寸法測ってプレーナーまでかけます。あなたの街の材木屋です。
 
長時間ありがとうございました。リフォーム業の成功をお祈りします。

有限会社松本昭商店

〒545-0021
大阪市阿倍野区阪南町1-8-9
TEL 06-6621-1619
FAX 06-6624-6588
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