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今月のあなたの街の材木屋さん

第33回:株式会社石岡材木店(大阪市中央区高津)


こんにちは!三平です。               
 
今回の訪問先は大阪市中央区高津(こうづ)3丁目の叶ホ岡材木店さんです。地理的には都会の真ん中だと言えます。何回もこのコーナーで説明してきましたが、かつて大阪は「八百八橋」と呼ばれていました。橋が多いということは川が多かったということです。石岡材木店さんのお店がある高津地域も例外ではありません。東横堀川が道頓堀川と名前を変える辺りから南が高津です。すぐ東の大きな道路が松屋町筋です。松屋町筋の東側は上町台地の上り坂になり大阪の寺町として有名な地域です。下寺町、中寺町を経て四天王寺に連なります。下寺町の交差点にある高津神社は神話によれば5世紀に難波の高津に都を築いた仁徳天皇をお祭りしています。三平も小学校の時によく歌った大阪市歌に「たかつのみやの むかしより よよのさかえを かさねきて たみのかまどに たつけむり・・」と謳われ、その仁政を称えています。前置きが長くなりましたが、高津は大阪の原点とも言うべき地域なのです。

本社前
↑ 本社前
応対して下さったのは社長の石岡敏雄さんです。石岡材木店のルーツは現社長の曾祖父に当る広島県出身の石岡国助さんが当地で興したそうです。今から百年以上前のこと。二代目が祖父の英雄さん、三代目が父上の淳一郎さん、石岡敏雄さんが四代目で平成18年10月社長に就任しました。
石岡材木店さんは大工・工務店さん向けに一般建築材を販売している仲買さんです。しかし、その比率は年々減少し、売上はかつての1/3程度になったそうです。石岡社長の説明によると同社の売上は、仲買さんの本業ともいうべき住宅部(木材・建材・住宅機器の販売=一般建築材)と造作部(マンション用造作材、ラッピング材、別注の下駄箱・棚板類の販売)、店舗部の3部門がほぼ均等し、今後はより店舗関係に注力していきたいと石岡社長は話しています。なぜ、店舗なのかを質問しました。

石岡社長
↑ 石岡社長

石岡敏雄社長は昭和37年生まれ、大阪市立南中学(三平も南中学出身ですから彼は後輩にあたります)から近畿大学付属高校・同大学理工学部建築学科に進み、卒業後は店舗関係の会社に就職しました。ここで先ほどの店舗が出てきました。店舗関係の会社で勉強したお陰でインテリア・内装に興味を持ちはじめ、ややこしい造作の図面も読めるようになったというわけです。                        
石岡材木店さんは店舗関係の別注品を主に扱い、他社とは一味違うことを手がけています。靴屋さんで全国展開している会社のディスプレー用の什器がその一例です。使用する素材はMDFが主流。MDFという聞きなれない言葉が出てきました。木材業界では繊維板の一種だとしていますが、正式には中質繊維板(Medium density Fiberboard)の略、木材のチップを繊維状にまで分解し接着剤で固めたもので家具や建材などによく使用します。昨今の合板不足の影響もあってMDFの入手が難しくなっているそうです。店舗関係の仕事は住宅と違って納期が短く、短期間に集中するそうです。

MDF合板
↑ MDF合板
得意先には変わった人が多く、木を使って面白い事をやっている、と石岡さん。乾燥した足場板(一番安物の丸太です)を加工してベッドやテレビの台を作ったり、ラブホテルのナイトテーブルを30台納入した人がいるというのです。建築現場でよく見かけるあの足場丸太がナイトテーブルやベッドに変身するなんて、木の使い道は多いですねえ。

倉庫
↑ 倉庫
木材の将来と今後の仕事について聞きました。『国産材に限らず無垢の木に触れながら商売を続けたい。建材類を扱うよりこの方が楽しい。今の住宅に使っている材料は建築基準法や品確法などの法律的な数字はクリアーしているだろうが、なんか間違っているのではないかと思う』

一筋東の倉庫
↑ 一筋東の倉庫
石岡社長は平成18年度の大阪木材青年経営者協議会(大青協)の会長を務めました。大青協は昭和33年に設立された大阪の木材業界の若手経営者集団です。木材といってもいろんなジャンルがあります。一番多いのが皆さんがご覧になっているホームページを開設している大阪木材仲買協同組合を構成する仲買さん、大工・工務店さんに販売している小売業ですね。続いて問屋さんもいろんな問屋さんがあります。銘木問屋に外材問屋から内地材の問屋、建材問屋等々。メーカーもたくさんあります。メーカーとは名前のとおり物づくりです。合板メーカー、集成材メーカー(先ほどのMDFもここに入ります)等々。忘れてならないのが製材です。今では製材業が衰退して現在はプレカットが全盛時代を迎えています。紙面の都合で全てを網羅できませんが、大青協にはいろんなジャンルの若手経営者が集い、勉強し、懇親を深めています。もちろん、この三平も入会していました。石岡前会長は会員増強を呼びかかけています。45歳以下の方なら是非入会下さい、と石岡さん。
HPアドレス http://www.daiseikyo.jp/
メールアドレス info@daiseikyo.jp
までアクセスしてお調べ下さい。

整頓されています
↑ 整頓されています
大青協の話が長くなりますが、かつて大青協の会長に立候補した人は皆無でした。が、なんと石岡さんは手を挙げたのです。その理由が面白い。彼は「大西ユカリと新世界」で有名な歌手大西ユカリの大ファンなのです。「総会後のイベントで大西ユカリのライブをやりたい。彼女の歌をみんなに聴いてもらい、元気をもらいたい」というのが動機だったそうです。まことにユニークな発想ですね。

現在子どもが4人。ピッチャーで活躍している息子さんの少年野球のお世話も熱心で、所属するチームも代表選考会で上位に進出しました。「息子が将来甲子園に行きたいと願っている。なんとか夢を叶えてあげたいものだ」。

趣味の音楽は大西ユカリでなんとなく分るような気がしますがR&Bが大好き。将来、アメリカ南部のニューオーリンズとメンフィスには行ってみたい、と石岡さん。

石岡社長、長時間ありがとうございました。息子さんの夢の甲子園、叶うといいですね、三平も願っております。

株式会社石岡材木店

〒542-0072
大阪市中央区高津3-13-17

TEL 06-6641-2646
FAX 06-6644-3189


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