今月のあなたの街の材木屋さん

第22回 :有限会社 尾屋材木店(大阪市淀川区)

こんにちは!三平です。
 
今回訪問した尾屋材木店さんは淀川区宮原5丁目にあります。地図で調べると地下鉄御堂筋線の新大阪駅と東三国駅の間、新大阪周辺の開発が進んだ新しい街並みの一角にお店があるものと信じて疑いませんでした。一つ手前の新大阪駅から歩いて目的地に向かうと周囲は新しいビジネス街。ところが訪問したお店は、東三国駅を西に入った通りに面していますが周囲は比較的古い感じが漂っており、なんとなく懐かしさを感じてしまったのです。 


尾屋材木店 店先
↑ 尾屋材木店 店先



その辺の事情を尾屋材木店社長の裏久穂さんは「昔、この道は阪急三国駅とJR東海道線東淀川駅を結ぶ唯一の道、メインストリートだったんですよ。あたり一体は田んぼと畑ばかりでした」と話してくださいました。10年ひと昔と言いますが、昭和39年10月1日の東海道新幹線の開通、昭和45年の大阪万博、40年もの歳月が周囲を一変させてしまったようです。

裏社長
↑ 裏社長
さて、本題に入ります。尾屋材木店さんは昭和初期、阪急宝塚線三国駅前で先代の尾屋熊一さんが創業しました。当地に移ったのは昭和30年、法人改組は昭和42年だと伺いました。先代の娘婿にあたる現社長の裏久穂さんは昭和15年生まれ、昭和33年に入社されました。社長に就任したのは昭和48年だそうです。

同店は、主に木材・新建材・住宅設備機器などを大工・工務店さんに販売しています。「木材・住宅に関する、ありとあらゆるものがすぐに揃う」―これがお店のキャッチフレーズだそうです。

東三国側から撮影
↑ 東三国側から撮影


一般のお客さんは大歓迎です、「しょっちゅう買いに来られますよ」と裏社長さん。最近目立つホームセンターの動向については「コーナンのプロショップには毎月1回は必ず行きます。価格や商品群を調べて常に勉強しています」と自分自身の目で確認することの大切を強調されました。さらに「コンパネやボード類のなかには確かに安いのもあるが他のものは決して安くはない。素人さんにとっては買い易いかもしれないが、すぐにクレーム対応してくれない」と分析して下さいました。でも「今はさほど脅威に感じないが、これからは材木屋自体が対抗策を考えないと・・」と強い危機感もお持ちなのです。


二人のご子息と奥さん番頭さんを含めた5人体制でお店を切り盛りされています。取材中もひっきりなしに電話がかかってきました。

事務所の右側が倉庫です。
↑ 事務所の右側が倉庫です。

ご子息二人が積み込み中
↑ ご子息二人が積み込み中

「仕事を続けている限り苦労の連続や」と話しながらもリフォームに関して「今まで忙しく、また大工・工務店さんへの遠慮もあって参入しなかったが、これからは商売の一環として、また地域のためにも取り組んでみたい」と前向きに話して下さいました。

角を曲がった所の作業場
↑ 角を曲がった所の作業場

作業場
↑ 
作業場


ご趣味は、の質問に裏社長さんは「昔はお酒やったけど今はゴルフかな。賭け事は一切やりません」と答えて下さいました。
 
裏社長さん、長時間のお付き合いありがとうございました。


有限会社 尾屋材木店

〒532-0003
大阪市淀川区宮原5−3−31

TEL 06-6391-0049
FAX 
06-6392-6654

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