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狭い玄関ですが、内部が広く吹き抜けになった建物です。

「五月ヶ丘の家」

■会社名（組合員番号）	（株）伊奈岡材木店　（1601）
■担当者氏名	伊奈岡　芳一
■連絡先住所	箕面市白島1丁目19-1
■連絡先	ＴＥＬ：０７２‐７２９－７１８２
	ＦＡＸ：０７２‐７２８－７１１０
■住宅所在地	池田市五月丘
■完工年月日	平成14年12月末日
■クライアント	Ｈ様
■設計事務所	米田建築（株）
■施工会社	米田建築（株）
■総費用	1,730万円（建築費のみ）

施工の動機

この家を計画するにあたり、敷地がかかえる大きな物理的条件があり、それにどう対応するかが重要なポイントであった。
それは南側隣地が当該敷地より低いとはいえ、そこに3階建ての住居が建つことがこの家を計画する当初から明らかだったことである。そこで、日照を確保し明るい生活空間を提供するため、オーソドックスな手法ではあるが、１．２階逆転プラン-１階に主寝室・子供室といったプライベートゾーンと洗面・浴室といった水回りを、２階にリビング・ダイニングや茶の間にもなる和室といったパブリックゾーンをゾーニング-とした。

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二階部分はムクの松のフローリング便甲塗装仕上げ
ロフト部と二階の梁を見せたリビングの一部

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ロフト部分はムクフローリングを使用
広いロフト部分が使いやすさを引きたてます。

設計のポイント

この１・２階逆転プランを採用したのにはもう一つ大きな理由があった。それは2階にリビングを配置すれば、1階に配置するときよりも天井を高く出来るからである。つまり本来屋根裏となるべき空間をリビングに取り込み、屋根勾配なりの高い天井を実現させるのである。この家は前述の日照のため南上がりの片流れ屋根としているので、結果としてとても明るく伸びやかな空間が出来た。
屋根勾配なりの高い天井にするということは、当然本来は屋根裏内に隠れてしまう架構（梁や小屋束）が露出するわけだが、それがこの家では重要なファクターとして住まい手にあたたかさややすらぎを与えてくれるものとなっている。