第102回:㈱山王(大阪市住之江区北加賀屋2)(2012.12.14更新)

こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。

今回の取材先は、広葉樹を専門に取り扱う材木屋さんです。

一般的に、建築用材として用いられる木材は、スギ・ヒノキ・マツなどの針葉樹が主に取り扱われていることは皆さんもご存知のことかと思います。
広葉樹は、その針葉樹との対比で、雑木(ぞうき、ざつぼく)とも呼ばれています。
人の手によって植林、管理されたヒノキやスギといった建築材料としての利用機会や利用価値の高い針葉樹を中心とした樹木に対して、それ以外の雑多な樹木を指すそうです。ですから、雑木により構成された林を雑木林と呼びます。日本の雑木の多くは落葉するクヌギやコナラなどを主とした広葉樹からなり、多くは幹がまっすぐではなく、曲がっておりかつ枝分かれが多いという特徴があります。このため、古来より建築の主材料としては使用される機会は少なく、そのため雑木と呼び習わされてきました。腐りにくいクリなどは基礎材として使用されることはあり、その他の雑木も適材適所に建築材料として利用されるものの、構造材としてはヒノキ、スギなどの針葉樹が使用されるのが一般的で、使用量でははるかに及びません。

雑木と呼ばれる一方、広葉樹には、ケヤキやナラ、タモといった高級家具に用いられる樹種もありますので、この呼称が適切かどうか私自身は疑問に思います。

 

   平林倉庫外観(大阪市住之江区平林北)

西区の組合事務所からは、地下鉄などを利用して30分足らずで今回の取材先に到着しました。お話をお伺いしたのは、社長の岡田日出男さんと製品営業本部部長の角谷浩司さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。

山王さんの会社のルーツは、昭和21年11月の山王木材株式会社(社長・太田欽一氏、専務・岡田勝利氏(現社長の父))の創立に遡ります。創立以来、現在に至るまで、広葉樹をメインに取り扱う材木屋さんとして業界内でもよく知られていますが、当時は、北海道産の広葉樹(タモ・ナラ・カツラ・カバ等)の原木・製品を家具及び建築関係用材として販売する木材業者でした。

昭和33年には、今では珍しくなくなった新建材の将来性にいち早く着目し、建材部を設置するとともに、40年頃からは、南洋材(ラワン)の原木の取扱いを開始するようになりました。

       岡田社長(左)と角谷部長(右)

昭和45年に岡田勝利氏が二代目社長に就任した後、昭和40〜60年代は、資本金を増資し、西日本を中心に支店・営業所を各地に展開するなど会社の発展が続いた時期でした。昭和59年には、岡田充弘氏(現社長の兄)が、3代目社長に就任され、その後、時代が平成に入ると、平成12年には山王木材㈱から現社名の㈱山王に組織変更しました。その2年後の平成14年には、現社長の岡田日出男氏が社長に就任され、現在に至ります。

それでは、ここで現社長個人についてのお話に移ります。

現社長の岡田日出男さんは、昭和18年、大阪市大正区生まれの住吉区育ちです。地元の小中学校、堺の府立鳳高校を経て、関西学院大学に入学。卒業後、山王木材㈱(当時)に入社されました。趣味は学生時代に山岳部であったことから、山歩きです。また、大阪木材界の青年経営者の団体である大阪木材青年経営者協議会の会長をかつて務められた経験もお持ちで、業界内においても顔が広いことで知られています。

 

         イエローポプラ         ブラックウォールナット

 

昭和21年の創立以来、「広葉樹の山王」として認められる存在となった山王さんですが、その間、原木から製材品、最近では一部完成品と姿は変わっても扱う商品の中心が広葉樹であることは変わりありません。
長い社歴の中で海外の有力な生産者との提携も整い、山王さんは広葉樹のオンリーワン企業を目指しておられます。現在、主に取扱いのある北米広葉樹は、生産者が永続的に生産可能な手法を採用し、人間に優しい木材を地球にも優しい方法で生産されておられます。

         ブラジル産イペ材

「北米産広葉樹」(イエローポプラ、ホワイトアッシュ等)の取扱高において、日本で有数の輸入業者でありながらも、永年、培ってきた経験を生かし、品質・安全性を追求し、さらにグリーン購入法にも適合した、環境保全に配慮した材を積極的に取り扱うなど、環境問題についても関心を常に持ち続けています。取扱商品の品質の高さはもちろん、地球環境にも配慮することが、これからの企業の社会的責任とする考え方を示されています。

今後について、既に、大手住宅メーカーや家具メーカーといった安定した販売先をお持ちの山王さんですが、岡田社長によると、これからは、販売先を西日本にとどまらず、関東地方、とくに東京方面までマーケットを開拓していきたいとのことでした。

最後に会社のPRです。

これまで、広葉樹にこだわり、広葉樹の良さを一番知っている会社であると自負しています。取扱商品は、北米産広葉樹・ヨーロッパ材・中国材・南洋材・その他広葉樹全般、そして住宅輸入建材・各種合板・住宅資材等で、カット加工も致します。
商品は、日本の風土に合わすため、一定期間桟積み養生し日本国内自社工場での一貫生産で多種多様なニーズに対応させていただきます。
詳しくは同社ホームページ(http://www.sannoj.co.jp/)をご覧下さい。
少量のご注文でも対応可能です。また、各種無垢フローリングも取り揃えております。
広葉樹のことなら、どんなことでも一度ご相談下さい。
岡田社長、角谷部長、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。(2012.12.14更新)

株式会社山王
〒559-0011
大阪市住之江区北加賀屋2-11-8-201
TEL 06-6681-2321
FAX 06-6681-5013
会社の詳しい情報はこちら    →HPはこちら

こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。
「あなたの街の材木屋さん」は今回で第101回目ということで新たなスタートを迎えました。これからも大阪府内を中心に色々な材木屋さんを紹介していきますのでよろしくお願いいたします。
さて、材木屋さんといってもこれまで取材させていただいた中にも色々なお店がありました。多くは大工・工務店などの建設業者に販売する建築材料としての木材を取り扱うお店でしたが、中には、名栗加工専門店、空調機器の枠材、外構やエクステリア材、天井板やテーブル用材を扱う銘木屋さん、と実にたくさんの種類のお店がありました。今回は、梱包用の木材を専門に取り扱う材木屋さんです。主には、重量のある機械製品(重量物)の輸送に利用する梱包用木箱、また、倉庫内の作業で用いる木製パレットの製造用の木材をメーカーや梱包業者、木箱業者に納める仕事をされる材木屋さんです。今回はどんなお話になるのでしょうか。
大阪市西区の組合事務所からは、車で10分少々で今回の取材先に到着しました。
それでは、会社の歴史から順にご紹介いたします。

倉庫外観

上田木材さんは、昭和25年8月、上田静夫さん(現社長の祖父)により個人商店として創業されました。上田静夫さんは岡山県備前市出身で、岡山県から上阪、木材店で修行された後独立し、大阪市天王寺区に本社設立。会社の称号を「備前」としているのも、出身地に由来しています。建築材の方も多少は取り扱っておられましたが、創業当初より、梱包用の木材を主力商品として営業を開始しました。
昭和28年12月には、個人商店から株式会社に改組され、現社名の上田木材株式会社を設立(代表取締役は上田静夫さん)されました。その後、昭和30年代には、高度経済成長期とも重なり、取扱い数量や会社の規模も徐々に拡大していきました。
平成5年2月には、2代目社長として上田茂さん(現社長の父)が就任されました。

所狭しと商品が並ぶ倉庫内部

その頃も梱包用の木材を専門として取扱い、創業時と営業形態は変わりませんでした。
平成10年から、現社長の上田益稔さんが家業に戻られ、平成17年に前代表の上田茂さんの急逝により、上田益稔さんが3代目社長に就任することとなりました。

それでは、ここで現社長の上田益稔さん個人についてのお話に移ります。
その話題に移るや否や、上田社長から、私に対して突然の質問です。僕の名前、「益稔」は何て読むか分かる? 特に自信もなかったのですが、直感を元に「よしなり」さんと読むのですか? と返事したところ、何と正解しました。社長さん曰く、初対面で正確に答えられたのは私が初めてとのことです。

上田益稔社長(右から2番目)と従業員の皆さん

上田益稔さんは、昭和47年、大阪市天王寺区生まれです。地元の小学校、中学校を経て、私立上宮高校に進まれました。高校まで自宅から歩いて10分圏内のところに通学されていたこともあってでしょうか、大学は親元を離れ、高知大学教育学部に進まれました。大学卒業後、高知県中村市(現、四万十市)の就職先を紹介されたことで大変迷われたようですが、ご家族の「できれば就職先は、大阪へすぐに戻ってこられる陸続きにしてほしい」との強い要望があり、滋賀県の生活協同組合に就職。約5年の勤務を経て、家業に戻られました。

趣味は、元々、自然と触れ合うことが好きなようで、キャンプ、カヌー、サーフィン、スノーボードなど活動的な方です。
また、最近では、先代の影響から始めた「修験道」に取り組まれています。修験道(しゅげんどう)は、山へ籠もって厳しい修行を行うことにより、悟りを得ることを目的とする日本古来の山岳信仰ですが、「家業を手伝うようになった当時は、経営者である父と仕事に関して衝突することが多かった。しかし、父亡き後、勧められて始めた修験道だったが、奈良県の吉野や洞川に行き、また大峰の山道を抖櫢(とそう)すると、自身が経営者となった今、当時の父の経営者としての気持ちが徐々に理解できるようになり、なぜ父がその活動をこよなく愛していたかがよく分かりました。」と修験道を通じて、亡き先代について述懐される上田社長。

作業の様子 製材加工の様子

先代の急逝により、30代半ばと若くして経営者となられた上田社長。社長就任当初は、その責任の重さから大変な苦労もあったかと察しますが、まず一番に取り組まれたことは、新規開拓ではなく、既存の販売先や仕入先との関係を一層強化することでした。「当社の仕事は、もちろん販売先も重要ですが、何といっても商品を安定的に供給してもらえる仕入先の存在が欠かせません。しっかりとした仕入先があってこそ、販売先の要望にも対応できる。その信頼関係の構築が何よりも重要と考え、既存のお客さんとの関係を密にするよう心掛けました。」と、自社の経営について考え方を述べる上田社長。

国産ヒノキ材 ラジアタパイン

ところで、梱包用材に利用する木材はどんな樹種なのでしょうか。上田木材さんでの取扱製品は、住宅部材にも用いる国内産の杉、ヒノキが全体の約4割、ラジアタパイン(NZ松・チリ松)と呼ばれる外国産のマツ科の樹種が約6割を占めます。「成長が早く、安定供給が可能なラジアタパインなしでは、現地挽・内地挽を問わず、この業界はあり得ない。しかし、今は様々な要因から国産材需要が増加し樹種が入り乱れている。梱包材にも適材適所がある。」と上田社長。
最後にお店のPRです。大阪市浪速区で梱包用の木材を専門に取り扱う上田木材株式会社です。材料の供給から、製品の製造に至るまで、木箱・梱包用木材の専門家としてお客さまのお役に立てるよう誠実に対応いたします。木箱・梱包用の木材についてご質問などあれば、是非ご相談ください。

上田社長、従業員の皆さん、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。

上田木材株式会社
〒551-0023
大阪市大正区鶴町1-1-50
Tel 06-6556-3500
Fax 06-6556-3600
会社の詳しい情報はこちら

10月7日㈰、近畿中国森林管理局、毛馬桜之宮公園周辺において、水都おおさか森林の市実行委員会(近畿中国森林管理局・大阪府・㈳大阪府木材連合会他)主催で、「水都おおさか森林の市」が開催されました。
「森林の市」は今年で26回目となるものですが、本イベントは、森林の恵みや木にふれあいながら森と人とのつながりを感じてもらい、森林の大切さ、林業の役割、農山村の現状について理解を深めることで、大切な森林を次世代に引き継いでいくことを目的として、木製品の展示・販売、地域の特産品などの試食・販売、木工工作などの体験コーナーなど、親子で楽しめる催し物が盛り沢山に用意されています。今年の森林の市は、58団体から出展があり、当日は天候に恵まれ穏やかな陽光の下、来場者数は約一万人を記録しました。
 今年もバラエティーに富んだ出展団体が並び、森林の環境保全についての展示や木製品や地域の特産品の展示・販売。また、自然素材を使ったクラフト教室や小さな子どもが木と触れ合う木のおもちゃのコーナー、丸太切り体験など多彩な催しが繰り広げられていました。

森林の市①
多くの来場で賑わった子ども木工教室

会場を盛り上げるプログラムも、スタンプラリー(苗木、木製品をプレゼント)などのほか、キッズボートやドラゴンボート乗船体験も大人気でした。当組合は、昨年度から企画した、組合員の方々に出品いただいた木工作品の展示・販売をはじめ、毎年好評の「子ども木工教室(椅子作り)」や「樹種当てクイズ(正解解答数に応じて景品をプレゼント)」を実施する等盛り沢山な内容でした。

 当日は幹部をはじめ、本イベントへの出展と企画を担当する開発研究委員の方々や有志役員の協力も得て、成功裏に終えることができました。
 「子ども木工教室」では、毎年木工体験を期待し訪れてくれるリピーターの方もおり、また、今年度は組合のテントがイベント会場の入口近くに配置されていたこともあってか、非常に多くの人が訪れ、長い行列ができ、工作をする子どもたちだけでなく、順番を待っているたくさんの子どもたちからも強い熱気が感じられました。
 一方、木工作品の展示・販売や樹種当てクイズにも多くの来場があり、木でできたおもちゃや雑貨を手にして買い物を楽しむなど大人から子どもにまで好評であったように思いました。

森林の市②
  木工作品の展示・販売の様子

今回のイベントでは、一般消費者と接する中で木に対する正しい知識や特長を伝える機会の必要性を再認識しました。「スギの木?あぁスギ花粉の…」、「節はなぜ木にできるの?…」など、対話の中で、子どもから大人まで様々な体験を通じて、木についての疑問点などに答えていく中で、こうした機会を通じて、将来的な木材利用の拡大に向けて、一般消費者に対して木の良さや正しい知識を地道に説明していくことが必要であることをより一層感じました。

     (総務課 倉橋 記)(2012.11.01更新)

前回の更新から1ヵ月半ほど過ぎました。

基礎駆体工事が終わり、9月中旬頃からは掘削土砂を戻し、続いて土管配管、金物仕込み作業が行われ、その上にコンクリートを流し込み固める作業を、9月末頃までの間に行いました。 

10 月に入ると、今度は型枠組立、鉄筋組立、外部足場組立、コンクリート打設、養生の作業にとりかかり、中旬頃には建物の外観が少しずつ完成してきました。

建物の中央付近(右下写真)では、現在内部階段の設置作業が行われています。

 

12月の上棟式に向けて、新会館の工事は順調に進んでおり、次回の更新では、2階フロアの駆体工事の現場報告を予定しております。

 

こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。
「あなたの街の材木屋さん」は今回で記念すべき第100回目を迎えました。これまでに取材に協力いただきました社長さんと読者の皆さまには大変感謝申し上げます。今後とも末永くご愛読いただきますようよろしくお願い致します。

         中杢の天井板

 杢目を立たせる「うづくり」に用いる道具

今回は摂津市の鳥飼銘木町にやってきました。ここ鳥飼銘木町には、大阪銘木協同組合という組合があります。大阪銘木協同組合は、大阪の銘木販売業者の方にとっては中心的な存在で、全国各地の原木や製品など各種銘木が一堂に集荷展示され、その組合員及び取引契約者を対象に市売りにて販売する銘木専門市場であるとともに、銘木の普及宣伝等の広報活動も行われています。取材当日は、偶然にも市日で、銘木組合の倉庫には、色々な種類の銘木が所狭しと並べられ、実際にセリや取り引きが行われている光景を目にし、多くの業者の方が真剣な眼差しで商品を見定めている様は迫力を感じました。
ところでここでおさらいですが、「銘木」という言葉について、「銘木」とは部屋の内装に用いられる木材であることを確認させていただきます。部屋の中で目に見える木材で、天然の美しさをもったものであれば、樹種の如何を問わず、それらは全て銘木と言われています。銘木の持つ、色、つやの美しさと杢目の妙、木肌から醸し出される温かさは、日本の木造建築、とりわけ和室にはなくてはならないものです。
今回の取材先は銘木屋さんでも「天井板の老舗」として、天井板を専門に取り扱われているお店です。取材文書を通じて、お店の紹介とともに、写真を交えて美しい天井板の魅力をお届けしたいと思います。

 

それでは、今回の取材先である泉源銘木さんについて、お店の歴史から順に進めていくことにします。お話をお伺いしたのは、店主の中出尚(たかし)さんです。

 
            社屋外観            事務所内の様子

泉源銘木さんは、昭和26年、大阪・横堀の坐摩神社の近くで創業されました。創業者は、現店主の祖父、中出源光さんです。お店の名称「泉源」の由来は、源光さんが大阪和泉のご出身であったことから、出身地から「泉」と名前から「源」を一文字ずつとって名づけたとの説があるようですが、定かではありません。当時から、現在に至るまで、杉の天井板を専門に取扱い、現在までその営業形態はほとんど変わりありません。
創業地の大阪・横堀は、江戸時代、大坂城築城に際し、西横堀川が開削されて以来、築城と町の開発に必要な木材が、土佐を中心とした諸国から集められ、木材流通業の中心地として材木商の集団が川筋に形成されていたと伝えられています。時代が昭和に移っても、横堀地区には、いわゆる屋形屋さんとともに、銘木街も活況を呈しており、各専門店であった床材店、天井板屋、雑木屋、磨丸太屋等は銘木店という名称に一本化され、銘木店という言葉が一般化していきました。昭和30年代頃から、これまで高級木材というイメージであった銘木が、加工方法の向上、接着や塗装技術の進歩、木工機械等の向上で、銘木の大衆化が表面に打ち出されました。そのような時代の変化を受け、横堀の銘木店も、今後の営業方法を模索する中で、大阪銘木協同組合とともに全面的な移転案が論議され、昭和40年頃、阪神高速道路が横堀川の上に設置されることとなり、多くの銘木店が摂津の鳥飼銘木町に移転し、同時期に泉源銘木さんも移転されたというわけです。その後、店主は先代の逝去により、昭和56年に中出昌男さんへ、そして、平成16年に現店主の中出尚さんとなりました。

        中出尚さん

それでは、ここで店主の中出尚さん個人についてのお話に移ります。
現店主の中出尚さんは、昭和37年創業地の大阪・横堀生まれです。小学校まで横堀で過ごされ、お店の移転とともに摂津市に移られました。昭和59年3月京都産業大学を卒業後、同年4月、東京の大手銘木店に入社されました。3年間の修行の後、家業に戻られました。
趣味は、家業に戻られた頃から始められたというテニスです。休日に何をすべきか考えた時、友人と一緒にテニススクールに通うようになったことがきっかけです。当初はほんの習い事程度に思っていたのが、今では、色々な大会に出場されたり、銘木団地内のテニスクラブの幹事や摂津市テニス連盟の理事を務められるなど活躍されています。

 

泉源銘木さんが天井板の専門店であることは先で説明しましたが、お店で扱われている樹種は全て国産の杉です。その理由は、天井に貼るので軽くて加工しやすい材であること、そして杢目が美しく装飾的に最適であること。これらの特長がある材が国産の杉材なのです。

       屋久杉杢天井板         杉柾天井板        出荷を待つ長尺材 

 

最後にお店のPRです。「天井板の老舗として天井板を専門に取り扱っています。世界遺産の屋久島の屋久杉杢天井板、霧島杉杢天井板など、現在では原木を伐採されない貴重な杉の稀少な杢柄の天井板や、数寄屋造りや茶室に使用される杉中杢天井板、秋田杉天井板、ヤナセ杉杢天井板を取り揃えております。その他に建具材としての柾板や腰板、戸板、厚板、棚板なども豊富に揃えております。建築用材だけでなく、茶托や花台など趣味で工作される方への杉材やテーブルの天板もございます。親切丁寧をモットーに掲げて営業しておりますので、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。」

中出さん、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。

泉源銘木
〒566-0063
摂津市鳥飼銘木町8-10
TEL 072-654-5863
FAX 072-654-8731
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こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。

この「あなたの街の材木屋さん」という企画も今回でいよいよ第99回となり、いよいよ次回は第100回を迎えることとなります。

大阪府下を中心に組合員の方の事業所を回り、今まで大阪(特に南部)にあまり馴染みのなかった私にとっては、取材を通じて色々な場所を訪れることで、新たな発見、新鮮に感じることが沢山ありました。
今回は大阪市南部に位置する西成区にやってきました。西区の組合事務所から車で、20分程で到着しました。西成区は木造アパート、マンションがところ狭しと立ち並び、また工場が多く、住宅地と工業地区が混在した下町といった印象です。
西成区は、日雇い労働者の町「あいりん地区」で有名で、これまでちょっと近寄りがたいイメージもありましたが、こちら岸里地区は昔ながらの木造家屋や小さな商店が多く、どこか懐しい雰囲気です。

同じ区内の花園町、玉出などとともに商店街が栄え、西成区は、かつて木津川沿いは繊維、鉄筋、造船などの大工場が立地していましたが、オイルショック以降は産業構造の変化と共に、木津川沿いの大工場はほとんどが消え、商店街も空き店舗が増加し、住宅地も老朽化して住民の高齢化が進んできているようです。

           社屋外観

それでは、早速、今回の取材先である新和木材㈱さんについて、会社の歴史から順にお話しを進めていくことにします。お話をお伺いしたのは、佐古和夫社長と佐古たかこさんです。 

新和木材㈱さんは昭和35年7月、現社長の父 佐古一郎さんによって現所在地にて設立されました。当時の営業形態は、大工・工務店や建築業者に住宅用の木材・建材を販売するいわゆる屋形屋さんのスタイルで、木材の販売とともに、昭和40年代頃からアルミサッシなどの新建材や流し台、浴槽、給湯器といった住宅機器の販売をいち早く手掛けられました。そうした、進取的な営業姿勢の一方で、先代は歌舞伎座や市民会館での舞台備品の製作(所作台など)の仕事にも携わり、その材料としてかつては高級材の木曽桧を納材され、九州から中国、四国、近畿までの広く西日本一帯から受注がありました。

        倉庫内の様子

平成15年に、現社長の佐古和夫さんが社長に就任されましたが、佐古社長にこれまでで印象深かった仕事についてお伺いしたところ、平成12・13年頃、京都国立博物館での大分県日田産のスギ板(無節)の納材、そして、大阪城の収蔵庫に米スギを納材された仕事が特に印象に残っているとのご回答をいただきました。収めた木材の量、質とも素晴らしいもので、お話を聞いていて現物を見に行きたくなりました。

 

それでは、ここで社長さん個人についてのお話に移ります。
現社長の佐古和夫さんは、昭和31年大阪市生まれで、地元の小学校、中学校を経て、上本町の清風高校から京都外国語大学スペイン語学科に進まれました。大学卒業後、自動車部品メーカーで一年間会社員を経験された後、家業の新和木材㈱さんに戻られました。
趣味は、業界関係者や友人とのゴルフ、スキーなどを挙げられましたが、最近は忙しくいずれもご無沙汰になっているようです。
好きな言葉は、「徳・健・財」。これは、佐古社長が高校時代を過ごされた清風学園の建学の精神で、徳・健・財、三拍子そろった姿でルールを守り、世の中のために尽くす人間となるために勤勉努力する理想的な人物を育成するとの意味です。

       佐古和夫社長       忙しい事務所内の様子

 

創業以来、住宅用の木材、新建材の販売で着実に実績を重ねられた新和木材㈱さんですが、現在は木材、新建材の販売とともに主力となっている事業は、介護保険に基づく住宅改修と介護福祉用具の貸与・販売の事業です。

介護保険法が施行(平成12年)された直後、当時の取引先を通じて、こうした仕事があるという情報を得て、社内で検討した結果、これまで木材販売業で培ってきたノウハウを活かすことができる上に、高齢化社会が今後益々進展し、これらの市場規模が拡大していく可能性があると判断し、新規事業へ参入することとなりました。

介護保険に基づく住宅改修(段差解消、手すりやスロープの設置、浴室・トイレの改良工事等)は、高齢者や障害のある方に対して住みやすい住環境を提案することから、一般の改修やリフォームとは違う特殊なことが多く、新たに事業を立ち上げた頃は、戸惑うこともありました。また、役所への提出書類も煩雑で大変な経験も多かったそうです。現在は、市場が右肩上がりで年々需要が拡大していることで、近年では毎年60〜70件ほどの実績を積み重ねられています。

最後に自社のPRです。「木材・建材販売とともに、そのノウハウを活かして、介護保険法に基づく住宅改修や介護福祉用具の貸与・販売を行っております。介護保険制度について、また、住宅改修についてお問い合わせいただければ適切にアドバイスさせていただきます。ご関心のある方は当社にご連絡願います。」

御二方、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。

新和木材株式会社
〒557-0042
大阪市西成区岸里東2-1-9
TEL 06-6661-5314
FAX 06-6653-5457
会社の詳しい情報はこちら    

前回の杭打ち工事報告から約1ヵ月が経ちました。

仲買会館新築工事は現在、基礎駆体工事の終盤に差し掛かったところです。

基礎工事は8月中旬頃から始まり、基礎鉄筋配置作業、次に生コン(生コンクリート)がもれないように型枠工事を行い、枠が完成すると、今度は8tポンプ車と大型生コン車を使い、生コンを流し込み基礎が作られていきます。

  ① 鉄筋工事   ② 型枠工事

 

今回、新会館の基礎工事で使用した生コンはなんと60台分!!凄い量です。そのため、西側と東側で分け2日がかりで作業されていました。

 
  ③ 生コン投入  

 

生コンを流し終えた後、コンクリートが固まるまで時間を置き、十分に待った後、型枠を外していきます。

 
  ⑤ 型枠を外しコンクリート打設の完了です  

 

次回の更新では、1階床駆体工事、1階地上駆体工事の現場報告を予定しております。

 

 

 

こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。

今回は大阪府南部 泉北郡忠岡町(ただおかちょう)での取材となりました。大阪市西区の組合事務所からですと、阪神高速湾岸線を利用すれば、30分少々で到着することができます。ところで、この忠岡町は、実は日本一面積の小さい町(2009年10月1日統計による)であるようです。

大阪府の西南部、大阪湾に面する平野部に位置し、北東部は大津川と牛滝川を境に和泉市、泉大津市に接し、南部は岸和田市に隣接しています。岸和田市は大規模な自治体で「だんじり」でも有名な都市ですが、この忠岡町は、それに比べて、自治体としての規模の小ささもあってか、これまであまり印象にありませんでした。

             社屋外観

ここ忠岡町は、かつて漁業や毛布・ニット産業が大変盛んでしたが、もともと、大阪中心部まで約30分という通勤・通学圏にある中、近年、工場跡地や田畑がまとまった住宅地や大型商業施設に変わりつつあり、かつての中小繊維工業の町から大阪の通勤・通学に便利な住宅地へと変貌しているそうです。

阪神高速岸和田北出口を降りて、一般道を少し走るとすぐに取材先の材木屋さんらしい倉庫を確認することができました。

 

それでは、早速、今回の取材先である㈱木匠さんについて、会社の歴史から順にお話しを進めていくことにします。お話をお伺いしたのは、飴村雄輔社長とその御子息で取締役の飴村仁志さんです。

 会社のルーツは昭和41年にさかのぼります。現社長の父 飴村茂さんが当時、尚愛木材商店という名称で地元の大工・工務店に対して、建築用の木材を販売していたことが始まりです。創業地は、現所在地のさらに南に位置する貝塚市でしたが、その後、泉大津市への移転を経て、昭和59年に尚愛木材㈱へ法人化したのと同時に忠岡町に移転することとなりました。創業時からしばらくの間は、その営業形態を変えずに現在にまで至っていたようですが、平成23年に現社名の㈱木匠に社名変更したことを契機に、一般建築用の木材とともに、外構・エクステリア用の木材を専門に扱う木材業者となりました。

           打合せ室(外観)  打合せ室(内部) お子様連れでも安心です
 

これまで、色々なお店を取材させていただきましたが、外構用の木材を主に取り扱うお店は初めてです。外構用に用いる木材はいったいどんな樹種なのでしょうか?もう少し掘り下げて、お話をお伺いしました。

外構用(門扉、デッキ、フェンス、カーポート、門柱、ゲートなどの構造物)として、㈱木匠さんで主に取扱いのある樹種は、「レッドウッド」という樹種であるそうです。そのレッドウッドについて、簡単にご説明します。

     レッドウッドの塗装の様子

 「レッドウッド」は世界最大の樹木「セコイア」の一種で、アメリカ材ですが、日本で流通量は少ないものの、その特徴は特筆すべきものがあります。

レッドウッドのサンプル材を実際に手にしましたが、まず軽量で無臭である木だという印象をうけました。一般的な特徴として、針葉樹の中でも最大の耐久性を誇り、加工、施工がしやすいこと。また、タンニンを多く含むことから、シロアリに強く、腐りにくいという特徴があり、防腐処理なしで屋外で利用できることから環境負荷のないエコ素材であるといえます。

「近年、建築材でもムクの木が利用される機会が極端に少なくなっている。建築材だけにとどまらず、本当の木の良さや特質を感じてもらうには、まず人の目に多く触れるところで利用される木材を扱うことが重要であると考え、外構用の木材を専門に取り扱うようになりました。」とその経緯について語る、飴村社長。

 

 
       飴村社長(写真左)
       飴村
仁志さん(写真右)

ここで、今回の取材に対応して下さった御二方についてのお話です。

現社長の飴村雄輔さんは、昭和26年大阪市生まれの、岸和田市育ちです。神戸大学工学部土木工学科を卒業後、フジタ工業㈱(現:㈱フジタ)で約7年間、土木の現場での仕事を経験後、家業に戻られました。

一方、写真右は取締役の飴村仁志さんです。昭和57年生まれとお若く、今後は社長の後継者、㈱木匠さんの将来を担う人材として期待されています。和歌山大学経済学部を卒業後、一旦、サービス業に従事された後、㈱木匠に入社され、異業種で培ってきた経験を木材業に活かし、新しい発想と行動力をもって今後の会社の発展に向けて活躍されています。

㈱木匠さんの現在の主な業務内容は、一般住宅のエクステリア用木材の販売やそれを含めた施工、また、公共建築物や大規模建築物のエクステリア用の木材の販売・施工ですが、木製のグッズや建具・家具(テーブル・椅子等)の製作も要望に応じてオーダーメイドで対応されています。

ウッドデッキに用いるブラジル材(イペ材)    こんな加工にも対応可能です
 

「既存のマーケットだけでビジネスを続けていても、木材業全体のすそ野は広がってこない。これまで、木工教室などを通じて一般消費者と接していく中で、多くの人に木材の良さを知ってもらうために、木の魅力を伝えていく地道な取り組みがいかに大切であるかということを肌で感じました。また、木材を扱う企業として、自社が今後どういう方向に進むべきか、見出すヒントとなりました。」と対消費者を意識した視点について力説する飴村社長。

最後に自社のPRです。エクステリア用の木材を中心に、自然素材である木の魅力を最大限に活かした商品とサービスを幅広く提供いたします。また、ご要望に応じて、建具、家具、木製のおもちゃの製作なども致します。ウッドデッキ「DIYキット」の販売も好評ですので、ご興味をお持ちの方はお問い合わせ願います。

御二方、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。

株式会社木匠
〒595-0811
大阪府泉北郡忠岡町忠岡北3-6-27
TEL 0725-33-8780
FAX 0725-33-8877
会社の詳しい情報はこちら    →HPはこちら

 7月19日、大阪市立苅田北小学校にて出前授業を実施しました。
組合ホームページにおいて、過去の出前授業の実績を報告しておりますが、その内容を同校の教員の方がご覧になったことをきっかけに、実施の希望を受けて、今回の開催に至りました。
 当日は、小学校の住所地が第24支部に該当することから、支部を代表して、㈱東野材木店・東野社長と、当組合からは出前授業を所管する、開発研究委員会から杢保委員長、森下理事、兼田理事の3名が指導役となり、事務局職員とともに、児童に地域の材木屋さんの団体である当組合について、そして木材利用の有効性についてPRいたしました。
 参加者は、4年生の児童計74名でした。授業の実施に際し、学校側から吉田典子校長の挨拶をいただき、当組合からは、杢保委員長の挨拶の後、事務局・倉橋の司会により、授業は始まりました。
 当日の授業内容について概要説明を行った後、DVD「木づかいで地球を救え!」を鑑賞しました。続いて、一班6〜7人の12班での「樹種当てクイズ」を実施いたしました。

苅田北①    組合を代表して挨拶する
    杢保委員長(上段 左から4人目)
苅田北②     木に触れて、
      
相談しながらクイズに挑戦!
   

 
 児童は、5種類の樹種に触れ、匂いをかいで、互いに相談しながらクイズに解答しました。児童は色々な樹種に興味津々で、普段あまり目にすることのない自然の木の特徴を真剣に観察していました。
 全ての班の解答完了を確認した後、倉橋から、正解発表と樹種の特徴を解説しました。答えを確認しながら、児童から歓声が聞こえ、驚くことに半数以上が全問正解という結果でした。
 次いで、場所を移動して「木工教室(椅子作り)」を行いました。
 各班につき、1名ずつスタッフがつき、スタッフの指導の下、作業を開始。「椅子作り」の手順と釘の打ち方などを説明した後、教室内では、児童の金槌を打つ音が響きわたりました。慣れた手で、次々に作業を進める児童、失敗し悪戦苦闘する児童と様々で、予定の時間を少し超過したものの、ほぼ全員の作品が完成しました。
 東野社長から、締め括りとして、授業を通じて、児童に木の良さを伝えることの大切さと、授業の機会をいただいた同校の教員の方の前向きな姿勢に対する謝辞の言葉がありました。
 今回も授業を通じて地球の環境を守るために適切に木を伐採して、森に手入れを施すことが大切であること、そしてそのためには、適切な木材利用が不可欠であることをPRいたしました。今後も、将来にわたる木材需要の開拓に向けて、青少年に対し、こうした機会を通じて木材の良さの啓蒙に努めていきたいと存じております。                                                         
                                      (総務課 倉橋記)(2012.8.2更新)

仲買会館の現場は今、地盤強化のための杭打ち工事の真っ最中です。杭は3本に分割されたもの(9m+9m+7m)を1本ずつ建て込みながら順に接続させ、全長25mの杭として地中に埋め込みます。

この杭打ち工事は、7月12日頃からスタートして、今週中には完了する予定で、杭打ち工事が完了すると、今度は掘削工事が始まります。

今回は、杭打ち工事の簡単な作業工程を下記に掲載しています。

                 

 

 ①まず、杭打ち重機で大きな杭を持ち上げます。       ②次に、1本目の杭をある程度地中に    
      埋め、2本目の杭とドッキングさせます。
   

 

 ③そして、2本目の杭も順調に埋め込み・・・         ④途中、杭で押し出されたセメントミルクが、杭の
        中心部に空いた空間からふきだしたりします!!
   

 

 ⑤最後に、3本目の杭も取付られて・・・         ⑥無事25mの地中まで杭が打ち込まれました。

 

この①~⑥までの作業時間は約一時間ほどでした。

次回の現場報告は、8月中旬頃の基礎躯体工事を予定しております。

また、近隣の皆様には引き続きご不便、ご迷惑をおかけしますが、協力の程宜しくお願いいたします<m(__)m>