セミナー「巨大地震に負けない住宅~熊本地震の教訓」のご案内

組合員各位

 

大阪木材仲買協同組合 事務局

 

府木連より下記の内容の情報提供がありましたのでご案内申し上げます。

 

 

セミナー「巨大地震に負けない住宅~熊本地震の教訓」のご案内

 

来る11月1日(火)に関西大学河田教授をお招きし、熊本地震から学ぶことを主眼に下記のとおりセミナーが開催されます。
参加ご希望の方は、別紙チラシ・申込書によりお申込み願います。

 

 

1. 主 催:(一社)日本ツーバイフォー建築協会関西支部       (一社)大阪府木材連合会       大阪商工会議所


2.  日 時:2016年11月1日(火)13:30~17:00(受付13:00~)

 

3. 会 場:ホテルエルセラーン大阪5階 エルセラーンホール
大阪市北区堂島1-5-25 TEL 06-6347-0195

 

4. 申込み:申込書に必要事項を明記のうえ、日本ツーバイフォー建築協会 関西支部宛
FAX06-6445-2418にてお申込み願います。チラシ・申込書はこちら

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。
今回は、大阪市の北東に隣接する守口市のお店での取材です。守口市といえば、全国的にはパナソニックの工場など大手電機メーカーの街として知られており、私自身も同様のイメージを持っています。
大阪市西区の組合事務所から、地下鉄を利用して、最寄りの今里筋線の清水駅に到着。さて、駅から地図上では徒歩10分もかからないので、本来であれば余裕!といいたいところですが、歩く方向を間違えたのか道に迷うハプニングに。取材先にその旨の連絡を入れたところ、親切にも車で迎えに来て下さいました。
方向音痴ではない自身がありましたので、本当に焦りました。
車は住宅街を進み、その一角に今回の取材先である南部木材さんの看板が見えてきました。

 


社屋外観 

 

左が南部社長、右が南部隆三さん


それではここで、会社の歴史から順にご紹介させていただきます。南部木材さんは昭和25年、南部十四郎(じゅうしろう)さん(隆三さんからは曾祖父にあたる)により現所在地にて創業されました。創業当初から、その営業形態は建築関係の木材を建築業者に販売する木材店でありましたが、創業当初はお店の周辺も現在のような住宅街ではなかったため、原木からの製材も行われていたようです。昭和30年には法人として設立され、現社名の南部木材㈱となりました。代表者の変遷としては、その後、2代目の南部由雄(よしお)さん、平成12年には3代目南部由和(よしかず)さんへ、そして平成18年に現代表の南部十四和(としかず)さんへと移っていきました。

今回は、インタビューに応対いただいた南部隆三さんのプロフィールをご紹介いたします。南部隆三さんは、昭和58年10月4日守口市生まれの現在32歳です。地元の小・中学校、高校を卒業後、専門学校を経て、家業に入られました。元々、学生時代には広告業界を志望されていたようで、自社のホームページの開設や、チラシなどを活用したPRについて積極的で、一般的な材木店のほとんどが待ちの営業スタイルである中で、積極的な情報発信を提唱する考えを持つ方です。インタビューの質問に対しても、ひとつひとつ丁寧で、かつ熱意が伝わる印象でご回答いただきました。隆三さんは大阪の木材業界の若手経営者の総合団体である「大阪木材青年経営者協議会」(通称:大青協)に平成26年から入会され、現在は講座担当副委員長として活躍されています。今回、南部木材さんの取材に至ったのも、大青協さんのつながりで紹介いただいたご縁です。大青協会長以下会員の皆さんにはいつも大変お世話になっております。
南部木材さんは、創業時から大工、工務店などの建築関係の業者の方に木材を販売することを主体に営業されていますが、従業員が計10名と材木店としては一定の規模があり、30代の若手が目立つ活気のある様子です。
ところで、皆さんは地域の材木店は業者の方だけを相手にしていて、一般の方は対応してくれないとか、どこか近寄り難いイメージを持たれていないでしょうか?南部木材さんも基本的には、直接的な販売先は業者の方が多いのですが、一般の方からのお問合せやご相談も大歓迎です。

 

私が取材で訪問させていただいた日は、立て看板に私の名前と歓迎!の文字があり少し驚きましたが、これもお店に気軽に人が集まってくるようにとの思いから取り組まれていることなのでしょう。このような、消費者の方との距離を縮めるちょっとした気づきや活動をされていることで、お客さんとの信頼関係を築いてこられたのだと思います。
会社の特徴、セールスポイントについて質問をすると、「注文後、現場に必要な材料を迅速に届けるスピード感のある対応です」との回答をいただきましたが、近年ではそれに加えて、実際に注文された内容のほかに、付随して必要と思われるものをイメージして提案するように心掛けておられるとのことです。また、先月の7月から同社では毎朝、朝礼を行っておられ、これにより社員全員で情報を共有して、営業活動を能率よく行うことができ、延いては経費の無駄を見直すことに繋がるよう心掛けておられます。南部木材さんでは、こうした新たな取り組みを若手とベテランが一体となって発案、実行されており非常に活気のある雰囲気です。

事務所内の様子 隣接する倉庫

最後に会社のPRです。守口市の南部木材㈱です。昭和25年の創業時より、時代のニーズに合わせ、現場に必要な材料を迅速にお届けして参りました。近年、建築も多様化し、効率的かつ質の良い施工、短工期が一層求められる時代となってきましたが、当社では、「現場をお待たせしない」を使命として、さらなるネットワークの構築と配送のスピード向上に取り組んで誠意ある対応を志して参ります。
なお、一般の方の木材や住宅全般に関するお問い合わせ、日曜大工の材料のご用命も大歓迎です。木材1本からお売りします。ご相談いただければ、用途にぴったりあった木を必要なサイズに加工してお渡しします。ホームセンターとは違う、木のぬくもりをしっかり感じていただける木材をご提供します。
南部社長、隆三さん、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。(2016.8.31更新)

南部木材株式会社
〒570-0053
守口市高瀬町5-9-3
TEL 06-6996-2521
FAX 06-6991-7343
HPはこちら

 

6月25日、仲買会館において武庫川女子大学建築学科の学生を対象に木育授業を実施しました。当日は、第22支部の大長木材㈱・松峯哲也氏を講師に招き「伝統的建築物の改修を通じて」というテーマでの授業、㈱竹中工務店・白波瀬智幸氏から仲買会館の建築に関する説明および館内見学、その後学生各自でスケッチ作成を行いました。参加者は、2回生の学生45名でした。
開発研究委員会から松山副理事長(担当幹部)をはじめ、森下・石岡・岩城各理事にご協力いただき、事務局職員とともに実施しました。
今回の授業は都市部における先導的な木造建築物の事例である仲買会館を活用して、今後の木材利用の拡大に向けて、将来、建築や設計関係などの分野に進むであろう建築学科の学生に木造建築により関心をもってもらうことを目的に企画しました。
まず、武庫川女子大学建築学科講師の本城邦彦先生から関係者の紹介があり、事務局より挨拶の後、松峯氏から「伝統的建築物の改修を通じて」をテーマとして講義を行いました。
木造建築における在来工法と伝統的工法の違いについての解説に始まり、大阪市近郊には戦前からの連棟長屋が多く残っており、これらは伝統的工法を採用した建物で、耐震化がほとんど進んでいない現状に触れ、その補強について木製のフレームやパネル、制震ダンパーを利用して建物を補強する方法を説明いただきました。
さらに自身が手掛けられた改修事例の紹介があり、古い建物を改修することにより、築年数を経過して風合いを増した木材には重厚さや畏怖の念すら感じられると述べられました。また、適切な改修を施せば、取り壊すことなく復元できる建物もあり、古くからの町並みを残すこともできるので、建物の改修に関心をもっていただきたいと締めくくられました。

大長木材㈱松峯氏の講義を受ける学生の皆さん
竹中工務店・白波瀬氏より建物の説明を受ける学生の皆さん

続いて、白波瀬氏から仲買会館の設計コンセプトや木材をふんだんに使用した構造材や内装材の特長を説明いただいた上で、館内の見学を行いました。
仲買会館の建築について、設計段階において木材利用の情報発信のため国産材を使ってほしいという組合側の要望を受けて、防火地域に木造で建築するために耐火集成材「燃エンウッド」を採用したことや、木質化した内装の安全性を確かめる燃焼実験を繰り返したことなど経緯をお話しいただきました。授業を聴講する様子から、学生の木造建築に対する関心度の高さが感じられ、館内を細部まで観察し、熱心に質問する姿も見られました。
今回初めての試みとなる木育授業でしたが、アンケートを通じて学生の感想や要望を聞き、今後の授業内容について検討していきたいと思っております。学生に対して実施した授業がこれからの木材利用の拡大に繋がっていくことを期待しています。(総務課 青木記)      (2016.8.1更新)

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。

今回は組合事務所から徒歩数分のお店での取材です。

事業所外観①       事業所外観②

 

応対して下さったのは、現会長の長谷川幸雄さん(5代目社長)です。それでは早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。

長谷信木材さんの創業は、明治32年、大阪長堀で羽柄材(構造材以外のタルキや板類など)専門問屋としてスタートしました。昭和16年、戦争による統制で大阪地方木材に統合され、昭和21年現在地にて再スタート、現社長は長谷川順一さん(6代目)となっております。戦前は板問屋という形態でしたが、戦後、建築のノウハウを揃え、小売に進出。問屋、小売の形態をとり合板の他新建材の分野まで取り扱うようになり現在もほぼ同様の営業形態です。

倉庫内の様子       倉庫内のカウンター材

 

長谷信木材さんでは、「あらゆるところにもっと国産木材を!」という思いで、住宅・非住宅の分野を問わず木質化をすすめられています。そこには商売だけにこだわらない、消費者に木の本当の良さを正しく知ってもらいたいという思いが感じられます。
また、同社は、得意先はすべて仕入れ先と考え、お互いに協力・連携しながら、地元大工さん・工務店をはじめ、個人のお客さん他、物流など異業種の方にも提案、販売されています。

 

最後に会社のPRです。

浪速区幸町の長谷信木材㈱です。木材・新建材をはじめ、ビス、金物類、接着剤、養生シートや軽鉄など、建築に関する材料ならなんでも揃っています。また、自社にて帯鋸、プレナー加工機、超仕上げ加工機を有し、木材加工にも対応しており、出来る限りの納期短縮に努めております。

その他にも、特殊ケース、別注ディスプレイ家具などもご希望に応じて、打ち合わせ、ご提案の上、製作することが可能です。

住宅建築・リフォームについてもご要望に応じた提案をさせていただきます。また、住宅・非住宅を問わず、幅広くご相談に応じますので、数量に関わらずお問合せ下さい。

長谷川会長、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。

調湿のためのこだわりの砂利敷き

 

(2016.6.8更新)

 

 

長谷信木材株式会社 

〒556-0021

大阪市浪速区幸町3-5-26

TEL 06-6568-2211

FAX 06-6568-2214

会社の詳しい情報はこちら

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。 今回も前回に引き続き大阪府八尾市での取材となりました。
大阪市西区の組合事務所からですと、車で約40~45分程度で到着となるでしょうか。大阪市内を南に抜けて、大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつである久宝寺緑地を越えると、府道八尾亀井線に差し掛かり、程なく今回の取材先である上西木材㈱さんの看板が見えてきました。久宝寺緑地には、先月にも所用で訪れているので、この辺りの風景はどこか見覚えがあります。

②
倉庫内の様子


応対して下さったのは、現社長の上西博一さんです。それでは早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。上西木材㈱さんの創業は、昭和40年で現社長の父である上西紀博さん(現会長)が前回の取材先である㈱吉寅さんに就職され、修行後、八尾市内で独立したことが始まりです。当時まだ25歳という若さです。当時から現在に至るまで、基本的な営業形態は大工・工務店に一般建築材・建材を販売する典型的な仲買さんですが、それに加えて、昭和52年から建築業に進出され、木材販売のプロであることを強みに地元を中心に木の良さにこだわった木造住宅を建築され、地元の消費者から確かな信頼が寄せられています。なお、創業時には個人商店の上西木材店という名称でしたが、平成23年に法人に改組、ほぼ同時期に上西博一さんが二代目社長に就任され、現在に至ります。

それでは、ここで現社長個人についてのお話に移ります。

③
上西博一社長

現社長の上西博一さんは、昭和45年八尾市生まれです。大阪市内の高校を卒業後、住吉区の花尻木材店さんにて5年間修行後、家業に戻られました。プライベートでは1男・2女のお父さんであり、息子さんはサッカー、2人の娘さんはバレーボールに熱中するスポーツ一家です。中でも息子さんは、高校在学中にインターハイ3位に入賞するほどの成績であり、上西社長も遠征の際には応援に向かわれたようです。上西社長自身は、幼少の頃から野球をされていたこともあり、息子さんとのキャッチボールに憧れていた頃もあったようですが、現在は、息子さんが出場するサッカーの試合を観戦することが、仕事をする上でも励みになっているようです。
仕事に子育てと忙しい上西社長ですが、忙しい中、時間を捻出して大阪木材業界における青年経営者の総合団体である大阪木材青年経営者協議会(通称:大青協)での活動にも尽力され、平成28年度から会長職を務められる予定です。インタビュー中も明るい人柄と豊富な話題、そして繊細な心遣いが感じられ、木材業界の将来を担うリーダーとして今後の活躍が期待されています。

④
上西社長が大切にされている言葉

取材の途中で、上西木材さんのお店のすぐ近くで建築された木造住宅の物件を上西社長にご案内いただきました。国産のスギ・ヒノキを主に用いて建築されており、木にこだわった、流石は材木屋さんが手掛けられた住宅であるという印象を受けました。床・柱・梁・壁・天井など内部で見える箇所はほとんど木材が用いられており、木材で囲まれているような感じで、中を歩いてみると木の感触の良さと、芳香が漂ってきます。家に住むなら、自然素材でできた「健康住宅」が一番ですね。やっぱり、木造住宅のことなら、木材のプロである地元の材木屋さんに相談することをおすすめします。

 

最後に会社のPRです。

建築物件写真① 建築物件写真② 建築物件写真③

 

昭和40年創業、現在まで八尾市で木材業者として50年余りの歴史がある上西木材㈱です。木材・新建材の販売はもちろん、その強みを生かしての住宅建築に至るまで幅広く皆様のご相談に応じます。
もちろん、一般消費者の方への木材販売も歓迎いたしますので、数量に関わらずご相談下さい。また、住宅建築・リフォームについてもご要望に応じた提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

上西社長、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。(2016.3.16更新)

 

 

上西木材㈱
〒581-0068
八尾市跡部北の町1-2-14
TEL 072-992-0125
FAX 072-992-1407
会社の詳しい情報はこちら

終わりに
組合ではホームページ「今月の材木屋さん」のコーナーにおいて、組合員事業所を随時紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。

10月4日(日)、近畿中国森林管理局、毛馬桜之宮公園において、水都おおさか森林づくり・木づかい実行委員会(近畿中国森林管理局・大阪府・府木連他)主催で、「水都おおさか森林の市」が開催されました。
本イベントは、森林の恵みや木に触れることで森林と人との繋がりを実感し、森林・林業の役割と意義、農山村の現状について理解を深め、豊かな森林資源を次世代に引き継いでいくことを目的としています」。
「森林の市」は今回で29回目となりますが、国民の祝日となる「山の日」制定の前年度となることから「山の日制定記念」をイベント名に冠しており、今回は、56団体から出展がありました。イベント当日は天候に恵まれ穏やかな陽光の下、来場者数は約2万人を記録しました。
今年もバラエティに富んだ出展団体が並び、森林・河川の環境保全についての展示や木製品や地域の特産品の展示・販売。また、自然素材を使ったクラフト教室や端材プレゼントコーナー、丸太切り体験、木のおもちゃの遊びのコーナーなど大人から子どもまで幅広く楽しめる催しが繰り広げられました。
当組合は、「親子木工教室(椅子作り)」や「樹種当てクイズ(正解解答数に応じて景品をプレゼント)」を実施する出展内容でした。
当日は幹部をはじめ、本イベントへの出展と企画を担当する開発研究委員の方々の方々の協力も得て、「親子木工教室」では、親子での木の触れ合いと木材利用の普及促進という主旨のもと、今年は1時間単位のスケジュールにより小学生の親子ペアで一緒に作業を実施し、参加する親子に対して開発研究委員より、スギ材の特徴・効能について説明がありました。「樹種当てクイズ」では、出展テント位置が人通りのよい場所であったことも関係してか、例年以上の参加があり、イベント終了時刻を待たずに解答用紙がなくなるほどの人気がありました。
今年の森林の市は、例年以上に木材PR色を強く打ち出した出展となりましたが、今後も出展方法を充実させていき、より効果的な消費者への木材PRの方法を考えていきたいと思います。

(総務課 倉橋記) (2015.11.2更新)

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。
今回は大阪府八尾市にやってきました。
八尾にはほとんど行ったことがないため、土地勘がなく車のナビの案内に頼って当日は取材先に向かいました。

ところで皆さんは「庫裡」という言葉をご存知ですか?読み方は「くり」 と読むそうです。私は今回の取材先の社長さんから、「今日、偶然に庫裡の部材が入りましたので、是非写真に収めて下さい。」と言われ、どんな部材か頭に浮かばなかったので、思わず「くりとは栗材のことですか?」と勘違いして聞き返してしまいました。そこで、「庫裡」とはどういうものかという説明から今回はお話に入ります。
「庫裡」とは仏教寺院における伽藍のひとつで、庫裏とも書きます。裡は裏の俗字であり、どちらも“うち”や“なか”を意味します。また庫院ともいいます。一般的にはお寺の僧侶が居住するところやお寺の食事などを作るところを指し、普通の住宅とは少し違い寺院の建築に合わせて格式ある重厚な造りになっているようです。また一つ勉強になりましたね。

八尾営業所外観

取材先には、西区の組合事務所からは、一般道路を利用して50分程度で到着しました。お話をお伺いしたのは、現社長の吉田篤人さんと前社長の吉田章男さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。

㈱吉寅さんの創業は、昭和23年で初代店主の吉田寅次さんによって個人商店の吉田寅次商店として木材販売業を始められました。当時は原木の製材をはじめ、現在と同じように大工・工務店・建設業者の方に対して木材を販売する事業を中心に行ってこられました。昭和29年には法人として設立、㈱吉田寅次商店に組織変更されました。
創業当初からしばらくは大阪市天王寺区生玉前町にて製材業と木材販売業を行ってきましたが、時代とともに都市化が進み、木材販売を行う環境として難しくなってきたことから、木材販売を行う営業所・倉庫として事業場を現在の所在地である、八尾市萱振町に移転することとなりました。

代表者の変遷としては、昭和46年に吉田章男(ゆきお)さんが入社され、昭和57年3月に二代目社長に就任。主に、一般戸建住宅・社寺建築の納材に注力され、平成3年に㈱吉田寅次商店から現社名である㈱吉寅に変更されました。

庫裡に利用される木材の一部 宮大工さんに墨付けされる
庫裡の構造材

その後、章男さんの次男である吉田篤人(あつひと)さんが入社され、平成25年12月に社長に就任し、現在に至ります。

 

 

 

 

 

 

 

吉田篤人社長

それでは、ここで現社長と前社長についてのお話に移ります。  現社長の吉田篤人さんは、昭和57年大阪市天王寺区生まれです。地元の小、中、高校を経て、茨木市の追手門学院大学を卒業後、家業である㈱吉寅に入社されました。趣味は友人とのゴルフです。

一方、前社長の吉田章男さんは奈良県の天理大学を卒業後、㈱吉寅に入社されました。
若い頃から格闘技に親しまれ、大学在学時には空手部に所属し、いかにも体育会系といった雰囲気の方です。

出荷間近の木材製品 木材加工にも対応します

社長さんに、仕事に対するモットーをお聞きすると、「誠実を信条に一つ一つの仕事と向き合うこと」であるようで、どちらかといえばおとなしい印象で、コツコツと業務をこなすタイプに思えます。インタビュー中も、仕事の電話や従業員の方から指示を求められ、その対応に追われかなり忙しい様子でしたが、いずれも丁寧な対応で内外において確実に信頼をされている感じを受けました。
主な取引先が、建設業者や大工・工務店であることで、規模や特色の違いのある施工業者に向き合い、信頼される関係づくりに力を入れておられます。
その一つが、お得意先の若手経営者や二世によって構成されている「次世代会」です。「次世代会」では、吉寅さんが中心となって、住宅建築、木材、経営についてなど、最近話題になっている旬な情報をテーマに講師を招き、勉強会と情報交換の実施を通じて、吉寅さんとお得意先との今後一層の関係強化や親睦が図られています。
近年の木材流通が、安価な外国産の木材に押され気味で、国産の木材流通量が減少傾向にあるなか、吉寅さんでは、国産の木材の良さにこだわりや、商品に対していかに付加価値を付けるかを念頭に置きながら、木材販売業に従事されている材木屋さんなのです。

良質な国産材を豊富に取り揃えています

最後に会社のPRです。
八尾市に営業所を構える㈱吉寅です。社寺建築関係の木材から、一般建築用材・銘木・住宅設備機器など豊富に取り揃えています。
木材のプロ として専門的な見地から、皆様のご要望に応じて木材の適切な利用方法などアドバイスさせていただきます。

 

吉田社長、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。(2015.7.6更新)

 

 

 

㈱吉寅
〒581-0834
八尾市萱振町1-58-2
TEL 072-923-8623
FAX 072-923-0676
会社の詳しい情報はこちら

終わりに
組合ではホームページ「今月の材木屋さん」のコーナーにおいて、組合員事業所を随時紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。

今回は大阪府北部、京都府へも近距離に位置する寝屋川市にやってきました。
寝屋川市は市内を流れる淀川水系の一級河川・寝屋川が名称の由来であるように、川との関係が深い町です。市内北西部を流れる淀川は、古来、人や物資を運ぶ水上交通の動脈でしたが、よく洪水が起こり、古代から明治に至るまで川沿いに暮らす人々が苦しんできた歴史があり、近年でも集中的豪雨が発生すると、浸水被害がみられることから、河川の改修や遊水地の整備とあわせて、堤防や排水機場の施設の設置が行われてきました。
市内は、高度経済成長期に大阪、京都のベッドタウンとして発展した経緯があり、宅地の分譲が進んでいたことで住宅都市として多くの人が暮らしています。駅前や国道には大型の商業施設が、府道には大手の家電量販店がある一方で、市内には寝屋川公園や深北緑地など広大な公園も整備されており、府内では比較的緑に恵まれた環境といえる街です。
西区の組合事務所からは、高速道路を利用して40分程で今回の取材先に到着しました。お話をお伺いしたのは、社長の山口哲生さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。

事業所外観 事務所外観

 

有萬木材さんの会社のルーツは、明治17年に遡り、和歌山県新宮市にて初代の山口定太郎さんが廻船を利用して木材と讃岐米を取扱う個人事業者として創業したことによります。昔でいうところの廻船問屋さんともいうべき事業形態だったのでしょうか。何か、歴史書や時代劇にでも出てきそうな言葉ですね。それから、昭和初期に2代目の山口清一さんにより山林業、製材業を開設し木材業者として事業拡大を進めました。昭和24年には三重県南牟婁郡鵜殿村において合資会社山口清商店として法人化すると同時に大阪市西区西長堀に大阪出張所を開設し、近郊の木材業者へ木材製品の販売を行う拠点とするなど、現在の会社事業の基礎がこの時期に確立されていきます。昭和29年には日本観光協会旅館「有萬」の経営に着手し、幅広い事業展開を進めていきます。その後、昭和37年には本社を大阪に移転し、同42年には合資会社有萬に社名変更。昭和48年に本社を現所在地である大阪府寝屋川市に移転し、3代目社長山口喜央さん(現社長の父)により販売先を建設会社に変更するとともに、分譲住宅事業を開始します。平成元年には、木材販売会社として有萬木材㈱を分離設立し、平成10年10月に4代目社長として山口哲生さんが就任され、現在に至ります。

それでは、ここで現社長個人についてのお話に移ります。
現社長の山口哲生さんは、昭和45年和歌山県新宮市生まれです。その後、会社のかつての本社所在地である大阪市堀江で育ち、地元の小中学校、大阪青凌高校を経て東海大学に入学。卒業後、大手住宅メーカーで約4年間営業職を経験された後、家業に戻られました。社長さんの要望により残念ながら顔写真の紹介はできませんが、長身で爽やかな印象の方です。また、山口社長自身、大阪木材業界における青年経営者の総合団体である大阪木材青年経営者協議会(通称:大青協)の前会長(平成26年度)であることから、当日は木材業界や大青協のことなど様々な情報交換をすることができ、私個人にとっても有意義な時間を過ごすことができました。
なお、座右の銘は「吾唯足知(われ、ただ、たるをしる)」で、この言葉は自分の身分をわきまえて、貪りの心を起こさぬこととの意味とお聞きしましたが、山口社長はお客さんやお取引先に対して常に感謝の気持ちをもって、身の丈に合った経営を心掛ける考えをお持ちの慎重派タイプな方です。

有萬木材さんは、一般建築用木材、新建材、住宅設備機器を建築会社、工務店、リフォーム会社等へ販売することが主な事業の材木屋さんです。「当社は、ジャストインタイムの配送力を持って商品の納期を厳守し、また、クレーム発生時の対応についても迅速であるよう日々心掛けています」と会社の特色について語る山口社長。また、「衣・食・住の分野で消費者にとって一番高額な買い物とされる住に携わる職業に感謝しており、木材販売について自信と誇りを持って基本を忘れず営業活動を継続していきたい」と木材販売業について今後の抱負を述べる山口社長。

事務所内の様子

最後に会社のPRです。有萬木材では、常に変化していく消費者ニーズや環境にいち早く対応ができるよう、木材をはじめとする住宅資材流通の合理化、システム化を推進させた上で、地球環境やお客さまに独自の貢献ができる企業になれるべく「積極的堅実主義の精神」で邁進して参りたいと考えております。 自然素材としての木の持つ調湿効果、断熱性、においによるダニの繁殖抑制、フィトンチッドによる精神安定効果など住宅において木材を使用することは住む人にとって良いことばかりです。そして、その良さを一番知っているのは、木材の専門家である地域の材木店です。 建築関係の方はもちろん、日曜大工向けの木材やベニヤなどについても、数量にかかわらずご相談に応じます。また、木材加工にも対応可能ですので、木材製品の販売や加工のことなどご要望がありましたら一度ご相談下さい。 山口社長、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。(2015.6.5更新)

 

有萬木材㈱
〒572-0071
寝屋川市豊里町15-8
TEL 072-832-4141
FAX 072-832-3711
会社の詳しい情報はこちらHPはこちら

終わりに
組合ではホームページ「今月の材木屋さん」のコーナーにおいて、組合員事業所を随時紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。 私もこれまで色々なお店を取材させていただきましたが、材木屋さんといっても取扱商品や営業形態が千差万別で、多種多様であることにいつも驚かされます。

ダイニン①
製造中の木製型枠

今回の取材先は、建築材として利用される木材の販売もされていますが、取扱商品の大部分は「木製型枠」と呼ばれる木材製品で、その製造・販売を主たる事業とされている会社です。型枠とは建築現場においてコンクリートなどの液体状材料が所定の形状になるよう成形に用いられる部材で、この型枠にも木材が使用されているのです。 木製型枠はコストパフォーマンスに優れており、大規模、小規模にかかわらず多くの構造物の現場施工で利用されています。一般の住宅建築においては、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面にコンクリートの付着を防ぐよう平滑にする為の塗料が塗布された合板型枠が用いられることが一般的ですが、取材先の会社の商品は、道路、鉄道、河川にかかるコンクリート橋の型枠材という特殊な性格であることから、合板型枠と外国産のマツ材を加工して組合せた木材製品です。軽量のため現場で作業しやすく、また、マツ材を使用することで一定の耐久性が期待できます。さらにノコギリを用いて任意の大きさや形状に切断ができる木材ならではの加工しやすいメリットがあります。 西区の組合事務所からは、一般道路を利用して50分程度で今回の取材先に到着しました。お話をお伺いしたのは、社長の佐々木茂さんと、専務の佐々木琢磨さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。 ダイニンさんの会社のルーツは、明治34年、現在の大阪市西区において現社長の曽祖父が創業した一般木材販売を行う木材問屋に遡ります。昭和21年に大阪市北区に移転後、昭和48年に現社長の兄にあたる佐々木健一社長(当時)のもとで、土木・建築用型枠の製造・販売を開始し、大きな転換期となりました。昭和56年には、現在の主力商品である橋梁用型枠の製造販売を開始、翌57年には㈱大仁に社名変更し、現所在地に本社新社屋・新工場を建設するなど、本格的な型枠製造・販売を進めていくことになります。

ダイニン② 事務所、倉庫外観 ダイニン③ 事務所内の様子

平成3年には、現社長の佐々木茂さんが社長に就任され、工場に型枠設計用のCAD・CAMを導入した製造を開始します。その後、製造工場を新設し、橋梁型枠製造の進化、新規型枠材料工法の開発を進めるなど積極的に事業展開するなかで、社名を㈱ダイニンに変更して現在に至ります。

ダイニン④
佐々木茂社長

それでは、ここで現社長と専務個人についてのお話に移ります。 現社長の佐々木茂さんは、昭和19年滋賀県生まれです。その後、会社のかつての所在地である大阪市北区で育ち、地元の小中高を経て大阪大学に入学。卒業後、大手電機メーカーで4年間勤務の後、家業に戻られました。私からのインタビューに対して終始笑顔で対応していただきましたが、的確かつ理路整然とした説明から鋭い洞察力のある経営者の方であるような印象を持ちました。 一方、社長のご子息でもある専務の佐々木琢磨さんは、昭和50年吹田市生まれです。同志社大学を卒業後、 大手自動車メーカーで勤務されていましたが、社長の呼び掛けにより㈱ダイニンに入社されました。

ダイニン⑤
佐々木琢磨専務

当日は、商品の製造工程や製造機械について丁寧にご案内いただき、その真摯な対応からとても誠実な印象でした。インタビューは2人同席のもとお話を伺いましたが、社長さんが専務である琢磨さんを後継者として期待し、温かく見守っている様子が垣間見られ、おそらく社内での関係も良好であると感じられました。 コンクリートの橋梁は、前後左右にカーブした複雑な形状になっており、また、全体で数キロメートルにもなることがある巨大な構造物です。型枠はその施工に欠かせないものですが、物件ごとに寸法や形状が違い、確かな精度と強度が求められる上に、コストと時間の制約がある商品です。

出荷間近の木製型枠 型枠以外の木材製品にも対応します

「お客様の要望をしっかりと受け止め、いかに満足いただけるかを念頭に置き、現場施工の省力化の観点から、より使いやすい商品の提供を心掛けています」と佐々木社長。これに対して、「これから、今まで以上によりお客様への対応スピードが迅速であることが要求されると思う。案件ごとに商品に対する緻密な精度を追及しつつも、スムーズな商品提案と価格の安定化に注力していきたい」と会社の将来の展望について語る琢磨専務。

NCルーター、複雑な加工にも対応 釘打ち作業も機械で省力化を実現

私たち誰もが利用する橋梁。巨大な建造物の施工においても木材が利用されています。型枠材にはミリ単位の誤差のない厳しい管理のもと、高い品質が求められており、こうした緻密な作業の積み重ねにより大きな建造物の建設が実現されているのです。

加工機械について説明する琢磨専務

最後に会社の紹介についてです。 木製型枠業界でナンバーワンを目指し、型枠工事の近代化・省力化に貢献する㈱ダイニンです。 コンクリート橋梁の型枠に携わって30年余り、これまで5,000件以上の型枠製作の実績とノウハウがあり、どのようなニーズにも満足いただける型枠をご提供しております。また、木製型枠の製造・販売とともに、合板・木材・桟木・角材・特殊合板など型枠工事及び土木建築工事において利用される各種木材製品をご用意させていただいております。なお、一般の方向けの木工材料の販売や木材加工にも対応可能ですので、木材製品の販売や木材加工のことなどご要望がありましたら一度ご相談下さい。
佐々木社長、琢磨専務、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。

㈱ダイニン 〒567-0057 茨木市豊川3-3-35
TEL 072-641-0666
FAX 072-640-2888
HPはこちら

終わりに 組合ではホームページ「今月の材木屋さん」のコーナーにおいて、組合員事業所を随時紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。 (2015.4.1更新)

1月24日、大阪市立三軒家西小学校において出前授業を実施しました。
当日は開発研究委員会から杢保専務理事(担当幹部) が指導役となり、事務局職員とともに、組合及び木材利用の有効性をPRしました。
参加者は、5年生の児童計23名でした。

樹種当てクイズにチャレンジ!

当日は事務局・倉橋の司会のもと、授業は進行し、まず、DVD「木づかいで地球を救え!」の鑑賞、及び1班6人程度の4班グループでの「樹種当てクイズ」を実施しました。
その後、「木工教室(椅子作り)」を行いました。
手順と釘の打ち方などを説明した後、教室内では、金槌を打つ音が響き渡りました。慣れた手つきで早々と作業をこなす児童、一方、経験不足から作業が進まない児童など様々でしたが、児童の間で助け合いながら木工を楽しんでもらい、予定の授業時間内で全員が椅子作りを完了しました。
授業の終了後、杢保専務理事から児童に対して、本日の授業を通じて木材の良さを広めていただきたいとともに、皆で相談しながら考え、協力して作業をする機会を大切にしてほしいとの主旨の挨拶がありました。
今後も、子どもたちに興味をもってもらえるような授業を企画して将来に向けた木材需要の開拓に向け、木材利用のPRに努めていきたいと思います。
(総務課 倉橋記) (2015.2.27更新)