トピックス

第90回:株式会社丸滝材木店(枚方市南中振2丁目)(2011.12.6更新)

こんにちは!あなたの街の材木屋さんの桔平です。
今回は、大阪府の北部、京都への玄関口である枚方市にやってきました。大阪市内からは高速を使えば、40分程度ですので、その距離ほど遠方とは感じません。国道から住宅街の細い道路を走っていくと、今回の取材先の株式会社丸滝材木店さんが見えてきました。それでは、早速、会社の歴史から順にお話しを進めていくことにします。応対して下さったのは、代表者の辻永(つじひさし)さんです。

写真1 写真2
    枚方倉庫事務所内部
   枚方倉庫事務所外観  

 
  ㈱丸滝材木店さんの創業は昭和25年、現社長の父 辻庄兵衛さんにより個人商店(丸滝材木店)として創業されました。辻庄兵衛さんは元々、奈良県東吉野村滝野において家族とともに製材業に従事されたこともあり、大阪に出て材木店を創業するにあたり出身地である滝野という地名にちなんで「丸滝」という商号にされたようです。「東吉野村滝野には投石の滝と呼ばれる滝があり村の守り神とされていたことと、古来から滝には人が集まるとされていたことから商売繁盛を祈願してこの名前にしたと聞いてます。」と社名の由来について説明する辻社長。
創業当時は、大工・工務店に対して建築材料を販売する一般的な仲買さんの営業スタイルであったようで、現在の本社事務所のある寝屋川市香里本通町で営業をしていました。当初は、枚方・寝屋川周辺や地元奈良県の田舎建風の木造注文建築を行う大工・工務店への納材を専門にされていました。その後、時代の変遷により日本人の趣味嗜好も欧米化し、ライフスタイルが変化したことに伴い、建築する家も変化を余儀なくされます。昭和40年代から50年代にかけては高度経済成長期の真っ只中で住宅着工も大幅に増加しました。丸滝材木店さんは従来の田舎建風の木造注文建築とともに、その頃は建売やマンションの建築需要が旺盛であったため、それらを扱う業者への納材も行うようになりました。

ところが、平成に入ると好況であった木材需要も徐々に陰りを見せ始めます。平成10年を過ぎると住宅着工戸数も減少傾向となり、同時に木材業界にプレカット流通が台頭するにつれ、国産の良質な木材の販売環境が悪化することとなります。 
                                                                                                         そこで現状を打破すべくその頃より始められたのがリフォーム事業です。そのきっかけとなったのは友人からのリフォームに関する相談です。「平成初期に友人から築100年以上の平屋の古民家を建替えるとの話を聞きました。建替えすると様々な条件により、現況の建坪100坪が50坪へと半減してしまう。住宅メーカーに相談しても良いアドバイスを貰えなかったことで私に相談がありました。」と当時を振り返る辻社長。

写真3
     現場への配達の様子

設計士も交え「スケルトンリフォーム」という方法での大規模改修工事を提案したところ、見事仕事として実現し、現在でも非常に満足いただいているようです。「友人からは本音で話が出来て、親身になってアドバイスしてくれた。建ててもらってよかった。これを本格的に仕事にしてはどうか。」と言われ、非常に自信を持ちましたと辻社長。これを契機に増改築工事の請負をすることとなりました。

 続いて、辻社長個人のプロフィールに移ります。

現社長の辻永さんは、昭和28年、大阪府寝屋川市生まれです。市内の小・中学校、枚方市の啓光学園高校を経て京都産業大学に進まれました。中学校からサッカーをされていたことで大学でもサッカー部に所属されました。

写真4
                      辻永 社長

「大学はサッカーの強豪校で各校からセレクションでの入学者もいました。そんな中でも努力して公式戦に出場して得点を挙げることができました。そこで学んだことは人の才能というものはわからないということです。自分に限界を設けずに熱意とやり方を工夫することで人の能力は一定の水準まで伸ばすことが可能なのだと強く思いました。」と辻社長。学生時代に経験したことが仕事や人生においても教訓として生き続けているのですね。
 大学卒業後は、大手木材問屋で3年間経理を経験された後、愛知県の材木店で約1年半の修行の後、家業に戻られました。社長就任は平成18年1月とまだ最近のことです。


「なぜ住宅メーカーの家が選ばれてしまうのか?木材業界が木の良さをエンドユーザーに適切に伝えきれていないのでは?日本の風土に合致した在来木造住宅が選ばれないはずはない。

写真5
         施工事例

国の政策も木材利用に対して追い風である昨今、地球環境や人の健康にも良く、唯一再生可能なエネルギー資源である木材の素晴らしさを業界を挙げてもっとPRする必要があると思います。」と木材利用が広がらない理由として、そのPR不足である点を指摘する辻社長。

 さらに、これからのお店について、「今後は一層、エンドユーザーから直接材木店に木材や住宅に関する相談が増えてくると思うので、自らが窓口となってしっかりとした説明を行い、エンドユーザーに満足いただけるような仕事をしたい」と、対一般消費者への仕事にはとりわけ意欲的な姿勢を示されます。

写真6
      寝屋川市本社事務所

最後にお店のPRです。木は工業製品のように一様ではなく、自然素材であるところ、クセのあるところが面白い。樹種の適性により、住宅のどの部位にどのように利用すべきか適切にアドバイス致します。また、奈良県吉野の製材所を通じて国産の良質な木材を価格を抑えて販売することが可能です。取扱商品の品質、住まいに関する専門知識には自信を持っています。新築・増改築から木材や住宅資材に至るまで何でもご相談下さい。
(※近日中に自社のホームページを開設予定です。ご期待下さい。)
社長さん長時間の取材、誠に有難うございました。

株式会社丸滝材木店
〒572-0082                                          〒573-0094
(本社)寝屋川市香里本通町11-6    (営業所)枚方市南中振2-8-52
TEL 072-832-0450              TEL  072-831-1251
FAX  072-832-0451                           FAX 072-833-1042
会社の詳しい情報はこちら