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幅約7mの壁一面に様々な本が並ぶ。
「猪飼野の『ロフト・ライブラリー』」

■会社名(組合員番号) 株式会社 山市材木店 (2133)
■担当者氏名 山本 敦史
■連絡先住所 〒544-0005
大阪市生野区中川1-7-14
■連絡先 TEL:06-6753-0635
  FAX:06-6753-1841
■住宅所在地 大阪市生野区
■完工年月日 平成18年1月
■設計事務所 株式会社山市材木店
α建築研究所
■施工会社 株式会社山市材木店




施工の動機

繁華街近くの木造2階建て倉庫、2階部分のコンバージョン。郊外にも住まいを持つクライアントが、仕事場近くに設けたもうひとつの「安らぎの場」です。今回のメインテーマは「幅約7mもある南側壁面をいかに使うか?」。本好きのクライアントのために私たちが出した答えは、壁と一体になった大きな本棚でした。
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紙貼り障子からのやわらかい光が空間を満たす。




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キッチン・パウダールーム・バスルームをひとまとめにした「木の箱」。
設計のポイント

太陽を背にして本を収納するために、南側の窓まわりに本棚をつくる。こうすれば壁面を利用するのでスペース効率もよく、何がどこにあるかが一目瞭然です。さらに棚が窓枠も兼ねているので、見た目にもすっきり。そこに紙貼り障子をはめ込んで、やわらかな明りを添えました。半透明のアコーディオン・カーテンや、乳白色ガラスのドアも同質の風合いをかもし出し、それらが呼応しあうことで空間全体の緊張感を和らげる効果を狙いました。床と天井にはサクラのフローリング、壁にはシナベニア、一部アクセントとして調湿性のある素材を使用。キッチン・パウダールーム・バスルーム・レストルームも共通のテイストでまとめました。全体を通して「ほっ」とするような明るい空間。そこはまるで外の喧騒から隔絶されたライブラリーのようです。

パッと見シンプルですが、そのように見せるのに手間の掛かった部分が非常に多く、正直なところ仕上がりと予算の調整に四苦八苦しました。しかし結果的に質感の高い作品ができ、それだけの価値はあったと考えています。ただ単に「木を使えばいい」というわけではなく、「木を使ってどのような空間をつくるのか」が大切なのだということを考えさせられた現場でした。


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