組合活動実績

武庫川女子大学学生 木育授業報告

6月25日、仲買会館において武庫川女子大学建築学科の学生を対象に木育授業を実施しました。当日は、第22支部の大長木材㈱・松峯哲也氏を講師に招き「伝統的建築物の改修を通じて」というテーマでの授業、㈱竹中工務店・白波瀬智幸氏から仲買会館の建築に関する説明および館内見学、その後学生各自でスケッチ作成を行いました。参加者は、2回生の学生45名でした。
開発研究委員会から松山副理事長(担当幹部)をはじめ、森下・石岡・岩城各理事にご協力いただき、事務局職員とともに実施しました。
今回の授業は都市部における先導的な木造建築物の事例である仲買会館を活用して、今後の木材利用の拡大に向けて、将来、建築や設計関係などの分野に進むであろう建築学科の学生に木造建築により関心をもってもらうことを目的に企画しました。
まず、武庫川女子大学建築学科講師の本城邦彦先生から関係者の紹介があり、事務局より挨拶の後、松峯氏から「伝統的建築物の改修を通じて」をテーマとして講義を行いました。
木造建築における在来工法と伝統的工法の違いについての解説に始まり、大阪市近郊には戦前からの連棟長屋が多く残っており、これらは伝統的工法を採用した建物で、耐震化がほとんど進んでいない現状に触れ、その補強について木製のフレームやパネル、制震ダンパーを利用して建物を補強する方法を説明いただきました。
さらに自身が手掛けられた改修事例の紹介があり、古い建物を改修することにより、築年数を経過して風合いを増した木材には重厚さや畏怖の念すら感じられると述べられました。また、適切な改修を施せば、取り壊すことなく復元できる建物もあり、古くからの町並みを残すこともできるので、建物の改修に関心をもっていただきたいと締めくくられました。

大長木材㈱松峯氏の講義を受ける学生の皆さん
竹中工務店・白波瀬氏より建物の説明を受ける学生の皆さん

続いて、白波瀬氏から仲買会館の設計コンセプトや木材をふんだんに使用した構造材や内装材の特長を説明いただいた上で、館内の見学を行いました。
仲買会館の建築について、設計段階において木材利用の情報発信のため国産材を使ってほしいという組合側の要望を受けて、防火地域に木造で建築するために耐火集成材「燃エンウッド」を採用したことや、木質化した内装の安全性を確かめる燃焼実験を繰り返したことなど経緯をお話しいただきました。授業を聴講する様子から、学生の木造建築に対する関心度の高さが感じられ、館内を細部まで観察し、熱心に質問する姿も見られました。
今回初めての試みとなる木育授業でしたが、アンケートを通じて学生の感想や要望を聞き、今後の授業内容について検討していきたいと思っております。学生に対して実施した授業がこれからの木材利用の拡大に繋がっていくことを期待しています。(総務課 青木記)      (2016.8.1更新)