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第118回:㈱𠮷原材木店(2020.10月9日更新)

皆さん、大変ご無沙汰しております。あなたの街の材木屋さんの桔平です。

今回の取材先は10年以上前にも取材させていただいた材木屋さんですが、時間の経過とともに木材流通において求められる商材が変化していること、5年ほど前に市内の住宅街から配送拠点を移されたこと、そして後継者の成長等、その当時と変わった現況を更新したいと思います。
「あなたの街の材木屋さん」の取材記事を見て、一般消費者の方からの問い合わせをいただいているとのことで、改めてこのコーナーをやって良かったという気持ちになりました。前向きな取材内容となるイメージを抱きつつ、同社の事業のお役に立ちたいとの意思を持って今回の取材先の此花区常吉にある配送センターへと車を進めていきました。今回対応いただきましたのは、社長の𠮷原 隆さんとそのご子息で常務取締役の𠮷原久麿さんです。それでは、会社のルーツから順に話を進めていきましょう。

松下幸之助創業の地碑 大開町周辺地図

 

 

 

 

 

 

𠮷原材木店さんの創業は1897年(明治30年)で、何と業歴120年を超える老舗です。初代𠮷原鹿太郎さんが福島区で創業され、2代目作次郎さん、3代目隆太郎さん、4代目作太郎さんへと受け継がれ、現社長の隆さんは5代目となります。そして同席された久麿さんは6代目を受け継ぐべく経験を現在積まれており、同社は世代交代も順調に進まれているようです。

社屋外観(配送センター)

事業内容は基本的なところは創業時点から変わらず、一般建築用の木材と新建材を大工・工務店さんに納材する典型的な仲買業者さんです。建築業の許可も取得済みで一般ユーザー様とも関わりを持つ方向も視野に入れているようです。建築需要の動向により20年程前まではマンションの造作に用いる木材加工品が多かったようですが、近年はプレカット材等を建築業者に納入する仕事が多いようで、社長と常務を含めた10名体制で活発に事業をされている材木屋さんです。

 

𠮷原社長と常務の久麿さん

それでは、ここで今回の取材で対応いただいたお二方についてのお話に移ります。現社長の𠮷原 隆さんは昭和33年12月8日、『松下幸之助・創業の地』福島区大開町で生まれ育ち、「甲子園を夢見る野球大好き少年」は近畿大学付属高校から近畿大学商経学部に進まれ、卒業後に家業に就かれました。現在の趣味はゴルフと旅行です。以前、組合の理事として8年間ご一緒していたことがあり、当時の思い出や現在の組合についても色々とお話させていただきました。一方、常務の𠮷原久麿さんは昭和60年6月6日生まれです。生まれ育ったところから大学卒業までは社長と同じですが、卒業後は一旦パナソニック㈱にてこの業界の経験を積まれ、その後家業に戻られて9年目ということで後継者として期待されています。高校時代はサッカー部に所属し、全国高校サッカー大会出場を目指して活躍されておられました。

当組合の会員さんの中でも活力のある事業展開をされている同社ですが、その秘訣に迫ってみたところ、「人と地域社会、みんなで幸せになること!をモットーに、価格だけで勝負するのではなく、仕入先やお客さんに感謝されるような仕事を誠実に行うことではないだろうか・・・」と𠮷原社長。

倉庫内の様子①

かつて近江商人が信用を得るために大切にしていた、買い手よし、売り手よし、世間よしという「三方よし」の精神を重ね合わせ、現在の会社の経営哲学にも通じることだと改めて思いました。

 

 

 

 

将来の展望について𠮷原社長は、新設住宅着工戸数の長期的な減少は避けられないが、現在の住宅は人がずっと一つの地域に定住することが少ないようなので、急激に落ち込まないと思われる。ただ、ユーザー様のステータスがかつては自宅の和室の柱や天井板や欄間等の『木』が自慢であったのが、今ではそのステータスが高級な車や時計に移り変わってしまったのは残念なことであると・・・。

倉庫内の様子②

しかしながら、これまで木材流通の多くを占めていたホワイトウッドやラーチ等の外材ばかりと違って近頃は国産材への転換が進んでいる。防火木材や防虫防腐木材など国産材を色んな用途で、もっとふんだんに使ってもらえるように新しい国産材の利用価値を工夫し協力し合って考えていきたい。品質の性能向上や商品開発では各社で競争すべきであるが、自社の経営体力を弱める過度な価格競争をしないこともこの業界で生き残る道だと思う。と𠮷原社長。

 

最後に会社のPRです。

明日の配達の準備

創業以来120年余りに渡り『木』に深く関わり続けさせていただき、日本の住宅産業の発展とともにたくさんの知識と技術を培いました。

商流の変化や環境変化に素早く順応し、お得意先様とユーザー様に「木の楽しさ」を提供できて、痒い所に手が届く会社でありたいと思っております。「お得意先・お仕入先」「会社」「社員」の三者が繁栄できるように後継者に繋げて参ります。これからも「感謝」を合言葉に、新しい価値を創造し挑戦する活力ある会社であり続けるよう社員一丸となって取り組んでいきます。

𠮷原社長と常務のお二方、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。

㈱𠮷原材木店
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