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第37回:中谷木材株式会社(東大阪市西鴻池町)


こんにちは!三平です。
 
今回は中谷木材鰍ウんをご紹介します。お店は東大阪市の鴻池新田にあります。三平も長い間大阪に住んでいますがJR学研都市線の鴻池新田駅に降りるのは初めてのことです。

大阪人にとって「鴻池」と言う名前は三井・住友と並んで昔の豪商、つまりお金持ちの代名詞みたいなものです。市内の人間も「鴻池新田」と聞けば、特に年配の方なら「鴻池さんが新田開発したところやね」がごく普通です。調べてみると鴻池家三代目の善右衛門宗利が1705年に開発工事をスタート、大和川付け替え工事で生まれた新田の中でも最大の面積を誇っている、とあります。

中谷木材さんについては訪問前、知人から「中谷三兄弟はすごいよ!」と吹き込まれていました。応対してくださった社長の中谷伸二さんは次男坊です。もちろん、長男と三男さんの話も伺いましたので後ほど紹介します。

玄関前の中谷社長
↑ 玄関前の中谷社長
中谷木材さんの現在の本社地は東大阪市の鴻池新田ですが、大阪市東成区神路が発祥の地です。現社長の祖父(萬次郎氏)がリヤカーを引いて木材業をスタートしたそうです。その後家業を引き継いだ父上で現会長の忠治氏が昭和34年に法人改組しました。鴻池新田店は40年ほど前に支店として設置、時代の流れにより東成神路から業務を集約、本社としたのが21世紀に突入した2001年です。中谷伸二さんもその時社長に就任しました。彼は昭和36年4月生まれ、府立高津高校から同志社大学商学部に進み、卒業後は住友林業住宅本部に勤務、5年間修業したあと家業に就きました。高校時代はラグビー部で活躍、見るからに頑丈そうな偉丈夫です。余談ですが彼は私の高校の後輩に当ります。どうしても共通の話題は高校の話。「おもしろい学校やったね」が共通認識です。

倉庫
↑ 倉庫
ところで中谷三兄弟。普通、材木屋さんで男子が三人生まれたらお家安泰。長子相続が一般的ですが伸二さんによると「中学校時代からなんとなく自分が材木屋の跡をとることが、三人の約束事みたいでした」と話して下さいました。その長男の哲哉さんは現在、有名なケーキ屋さんとチョコレート屋さんを経営しています。ケーキ屋は大阪上六の「なかたに亭」。ケーキ類には疎い三平も大阪中央区鎗屋町(やりやまち)の「ショコラティエなかたに」は聞いたことがあります。特にバレンタイデー前後のテレビで1960年代の古いアパートの「一押しの店」だと紹介されていたのを記憶しています。次に三男の昇さん。1級建築士でアート&クラフト社を経営、大活躍中です。その会社のホームページに出てくるリノベーションという英語がよく出てきます。辞典で調べると「古い建物を修復・刷新する」という意味です。先ほどの長兄が経営する「ショコラティエなかたに」の鎗屋アパートメントも彼がリノベイトしたそうです。次男の中谷伸二さんは言います「二人の兄弟見ていると、アホほどよく働く。真似が出来ない」と。どの業界でも活躍している人はよく働きます、それも人の数倍も。

倉庫
↑ 倉庫
さて、中谷木材さんに戻ります。中谷社長は木造建築士の資格を取得しています。その辺の経緯を伺いました。「20年ほど前、大工の棟梁が私の周囲にたくさんいましたが時代とともに減りはじめました。大工さんとの仕事を誰かがやらなくては、設計事務所は何も知らない。プレカットが増えてきて設計士との打ち合わせが必要になってきた。単なる材木屋ではあかん。自分もその中に入ってみよう。大手ゼネコンの若い女性設計士に馬鹿にされたのが応えました」というのが動機だそうです。なぜ木造建築士か、には2級は難しいし木造に特化したほうが良いとの判断だそうです。正直かつ賢明ですね。さらに続けて「大工の仕事を知らんと本当の木のことは分らない。住宅会社で学んだから余計にそう思う」と。

新築中の事務所兼住居
↑ 新築中の事務所兼住居
現在、会社の敷地内に事務所兼居宅の木造3階建てを新築中です。施主・設計・施工は中谷木材、つまりご自分で建てているのです。「立派な玄関ですねえ、特に玄関ドアは重厚な木ですね」と褒めた途端「これ木ちゃう、アルミや」とのご返事。本物の木と見間違うほどの出来栄え、触った感じも木そのもの。ツキ板業界が苦戦するのも理解できます。長年木に従事してきた三平ですら見分けがつかないのですから、一般の方は木だと思うでしょうね。消防法の制限で木は使えない、法律が木材の用途を制限しているのです。自然素材を使おう、環境配慮型、健康・安心住宅と口では言っても、省庁間の垣根は高いですね。

住居内の階段・これは木です
↑ 住居内の階段・これは木です
同社は建築も行いますが本業は大工・工務店さんに一般の木材や建材・住宅設備機器を販売する、ごく普通の仲買さんです。一番うれしいことは「お客さんから“おおきに”と言われること。そうでないと長続きしない」と中谷社長。さらに「お客さんを大事にする会社。配達、加工(超仕上等)まで、朝聞いて昼一番で出来る会社。現場の大工さんにとって便利な会社。そのためにも良い材を集め、1ランク上の商品を扱う」−そんな会社にしたいし実行しています、と。現場の人からは、高いと言われるが「おたくのを使うとよそのは使えん」とも言われるそうです。

店
↑ 店
趣味はゴルフと2年前から嵌っているフィットネス。90キロあった体重が10キロ減ったのが自慢です。しかし、問題はこれから。職住一体になれば運動不足になる。それと自分の居場所と時間をいかに創出するかが心配らしい。家内と一緒に狭い部屋で働く三平も同様な心配がありましたよ、ペースは自分でつくるものです。

住宅・リフォーム・アウトドア、何でも相談に乗ります。一般の方、大歓迎です。

最後に中谷社長は「材木屋は概して勉強不足、特に自分より上の世代はええ時代やったから木のことをあまり知らない」と辛口のコメントを述べ「職住一体となったがこれが一番のリストラかもしれない。もう逃げることが出来ないからね。徹底的に街の材木屋さんになりますよ」と決意を表明してくださいました。

どうも長時間ありがとうございました。ケーキとチョコレート買いに行きます。

中谷木材株式会社

〒578-0976
東大阪市西鴻池町2-4-24
TEL 06-6746-7988
FAX 06-6746-6608

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