今月の材木屋さん

第110回:㈱ダイニン(茨木市豊川3-3-35)(2015.4.1更新)

こんにちは! あなたの街の材木屋さんの桔平です。 私もこれまで色々なお店を取材させていただきましたが、材木屋さんといっても取扱商品や営業形態が千差万別で、多種多様であることにいつも驚かされます。

ダイニン①
製造中の木製型枠

今回の取材先は、建築材として利用される木材の販売もされていますが、取扱商品の大部分は「木製型枠」と呼ばれる木材製品で、その製造・販売を主たる事業とされている会社です。型枠とは建築現場においてコンクリートなどの液体状材料が所定の形状になるよう成形に用いられる部材で、この型枠にも木材が使用されているのです。 木製型枠はコストパフォーマンスに優れており、大規模、小規模にかかわらず多くの構造物の現場施工で利用されています。一般の住宅建築においては、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面にコンクリートの付着を防ぐよう平滑にする為の塗料が塗布された合板型枠が用いられることが一般的ですが、取材先の会社の商品は、道路、鉄道、河川にかかるコンクリート橋の型枠材という特殊な性格であることから、合板型枠と外国産のマツ材を加工して組合せた木材製品です。軽量のため現場で作業しやすく、また、マツ材を使用することで一定の耐久性が期待できます。さらにノコギリを用いて任意の大きさや形状に切断ができる木材ならではの加工しやすいメリットがあります。 西区の組合事務所からは、一般道路を利用して50分程度で今回の取材先に到着しました。お話をお伺いしたのは、社長の佐々木茂さんと、専務の佐々木琢磨さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。 ダイニンさんの会社のルーツは、明治34年、現在の大阪市西区において現社長の曽祖父が創業した一般木材販売を行う木材問屋に遡ります。昭和21年に大阪市北区に移転後、昭和48年に現社長の兄にあたる佐々木健一社長(当時)のもとで、土木・建築用型枠の製造・販売を開始し、大きな転換期となりました。昭和56年には、現在の主力商品である橋梁用型枠の製造販売を開始、翌57年には㈱大仁に社名変更し、現所在地に本社新社屋・新工場を建設するなど、本格的な型枠製造・販売を進めていくことになります。

ダイニン② 事務所、倉庫外観 ダイニン③ 事務所内の様子

平成3年には、現社長の佐々木茂さんが社長に就任され、工場に型枠設計用のCAD・CAMを導入した製造を開始します。その後、製造工場を新設し、橋梁型枠製造の進化、新規型枠材料工法の開発を進めるなど積極的に事業展開するなかで、社名を㈱ダイニンに変更して現在に至ります。

ダイニン④
佐々木茂社長

それでは、ここで現社長と専務個人についてのお話に移ります。 現社長の佐々木茂さんは、昭和19年滋賀県生まれです。その後、会社のかつての所在地である大阪市北区で育ち、地元の小中高を経て大阪大学に入学。卒業後、大手電機メーカーで4年間勤務の後、家業に戻られました。私からのインタビューに対して終始笑顔で対応していただきましたが、的確かつ理路整然とした説明から鋭い洞察力のある経営者の方であるような印象を持ちました。 一方、社長のご子息でもある専務の佐々木琢磨さんは、昭和50年吹田市生まれです。同志社大学を卒業後、 大手自動車メーカーで勤務されていましたが、社長の呼び掛けにより㈱ダイニンに入社されました。

ダイニン⑤
佐々木琢磨専務

当日は、商品の製造工程や製造機械について丁寧にご案内いただき、その真摯な対応からとても誠実な印象でした。インタビューは2人同席のもとお話を伺いましたが、社長さんが専務である琢磨さんを後継者として期待し、温かく見守っている様子が垣間見られ、おそらく社内での関係も良好であると感じられました。 コンクリートの橋梁は、前後左右にカーブした複雑な形状になっており、また、全体で数キロメートルにもなることがある巨大な構造物です。型枠はその施工に欠かせないものですが、物件ごとに寸法や形状が違い、確かな精度と強度が求められる上に、コストと時間の制約がある商品です。

出荷間近の木製型枠 型枠以外の木材製品にも対応します

「お客様の要望をしっかりと受け止め、いかに満足いただけるかを念頭に置き、現場施工の省力化の観点から、より使いやすい商品の提供を心掛けています」と佐々木社長。これに対して、「これから、今まで以上によりお客様への対応スピードが迅速であることが要求されると思う。案件ごとに商品に対する緻密な精度を追及しつつも、スムーズな商品提案と価格の安定化に注力していきたい」と会社の将来の展望について語る琢磨専務。

NCルーター、複雑な加工にも対応 釘打ち作業も機械で省力化を実現

私たち誰もが利用する橋梁。巨大な建造物の施工においても木材が利用されています。型枠材にはミリ単位の誤差のない厳しい管理のもと、高い品質が求められており、こうした緻密な作業の積み重ねにより大きな建造物の建設が実現されているのです。

加工機械について説明する琢磨専務

最後に会社の紹介についてです。 木製型枠業界でナンバーワンを目指し、型枠工事の近代化・省力化に貢献する㈱ダイニンです。 コンクリート橋梁の型枠に携わって30年余り、これまで5,000件以上の型枠製作の実績とノウハウがあり、どのようなニーズにも満足いただける型枠をご提供しております。また、木製型枠の製造・販売とともに、合板・木材・桟木・角材・特殊合板など型枠工事及び土木建築工事において利用される各種木材製品をご用意させていただいております。なお、一般の方向けの木工材料の販売や木材加工にも対応可能ですので、木材製品の販売や木材加工のことなどご要望がありましたら一度ご相談下さい。
佐々木社長、琢磨専務、長時間の取材にご協力いただき誠に有難うございました。

㈱ダイニン 〒567-0057 茨木市豊川3-3-35
TEL 072-641-0666
FAX 072-640-2888
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終わりに 組合ではホームページ「今月の材木屋さん」のコーナーにおいて、組合員事業所を随時紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。 (2015.4.1更新)