今月の材木屋さん

第109回:安木商店②(2014.12.9)

第109回:安木商店②
「外観はシンプルながら、内部は木の魅力が余すところなく表現された木造住宅 -安木商店-」

1.はじめに
皆さんこんにちは! あなたの街の材木屋さん 担当の桔平です。
今回は大阪府羽曳野市にやってきました。
今回取材させていただくのは、このコーナーの第61回でもご紹介させていただきました安木商店さんで、2度目の取材となります。
代表者の安木隆昭さんから、「地元で建築中の木造住宅に納材しているが、木の魅力を余すことなく打ち出した良い住宅なので、取材にきてほしい」とのご連絡をいただきました。そこで今回は、会社ではなく、組合員さんの事業紹介という視点で木造住宅・木材の良さを中心にご紹介いたします。

 

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加工前の梁(原木) 加工後の梁

 

本物件は、平成26年3月着工、同6月上棟、11月10日竣工、11月16日引渡しで、引渡し後すぐに取材日(11月18日)を迎え、私自身も楽しみにしておりました。移動の車の中でもどんなサプライズが待っているのか?!想像を膨らませておりました。
応対して下さったのは、安木商店の安木社長と工事を担当された大工さんの匠屋・澤田博之さんです。
それでは、まず今回ご紹介させていただく羽曳野市のK邸(仮称)を担当されるに至った経緯から順にお伺いします。

2.受注の経緯

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上棟時のK邸

K邸を建築するに至った経緯は、K邸のお施主さんが大工・澤田さんの仕事上の先輩であったことから、Kさんは、澤田さんの建築技術とお人柄を信頼して依頼されました。澤田さんのラフプランニングに基づき、地元の設計事務所に設計依頼したところ、木づかいにこだわった延床約40坪の2階建ての木造住宅にて計画することになりました。澤田さんは当初、外装においても木材の使用を提案されましたが、周辺住宅との景観の調和を考慮して、残念ながらその提案は断念されました。
取材日の2日前に引渡しをされたとのことで、取材日当日はすでに入居を開始されていましたが、施主のKさんは心よく私たちを迎えて下さいました。

 

 

3.住宅・木材利用について
玄関に入ると、既製品ではない、天然木(ヒノキ)らしさを打ち出した曲線の上り框とともに、芳香が漂い、あたかも私たちは森林浴をしているかのような心地良い気分になりました。さすが、材木屋さんが木づかいにこだわった木造住宅ですね!

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上り框 杉木製建具

続いて、建具は国産の杉材で特別に制作した木製建具を採用しており、木の持つ温かみややわらかみが感じられます。
1階の壁は漆喰仕上げとなっております。漆喰塗りは左官のコテによって仕上げるのですが、壁をよく見ると左官のコテのあとも見られ、クロスなどの既製品を用いていないオリジナリティーが出ています。

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漆喰仕上げ

漆喰は日本建築において古くから気密性の高い建物に多く採用されてきたように、湿気の吸湿性能や断熱性能に優れており、防火性能についても高いといわれ、湿度の高い日本の気候に合致した建築技術であると思います。

 

 

 

 

4.建築にあたり最もこだわった点について

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大きな通し柱 1階部分の様子

続いて、澤田さんの「この住宅は柱・梁の構造材の木組みの美しさに最もこだわりました」との説明とともに、7寸7分柱と8寸8分柱(1・2階の通し柱)をご案内いただきました。最近の住宅にはあまり見られない大きさの柱を豪快に使っている一方、この材は吉野桧を採用していることで杢目が細かく、光沢が美しい。最高の木材が澤田さんの高度な建築技術によってさらに輝きを増し、豪快な中に繊細さも兼ね備えた柱を見て、私自身、なぜか心が落ち着いたように感じました。

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四重梁 天井が高く、開放感があります

 

1階部分にも柱と梁を随所に見せた建築技術を採用していますが、2階部分においては、さらに上回り、四重梁の小屋組みで組んであったりと、よりダイナミックな印象を与えられます。また、構造材を現わしとするため天井材を用いていないことで天井高が高く、全ての部屋が広く開放感いっぱいの空間を楽しむことができました。また、四重梁にすることで、屋根からの垂直荷重を横方向に分散することができ、構造上の強度が上がるなどメリットがあります。
残念ながら建築コストをこの場でご紹介することはできませんが、実際にお聞きした坪単価は、私の想像よりもリーズナブルであると感じました。
今回は、木でいっぱいの気持ちのいいお住まいを拝見させていただき、木の家の良さを再認識しました。私自身は、マンション住まいで住み替えの予定もないのですが、将来、一室だけでも木づかいにこだわった部屋にリフォームしたい気持ちになりました。
安木社長、澤田さん、そしてKさんご夫妻、長時間の取材にご協力いただき、誠にありがとうございます。

5.会社PR
今回の取材先は、外観はシンプルでも中は驚くほど木材を使った、また、自然の木の良さを表現された木造住宅でした。安木商店さんでは、このほかにも地元を中心に木材の良さにこだわった住まいづくりのご提案をされていますので、建替え・新築・増改築などお考えの方はお気軽にご相談下さい。また、安木社長は、「道の駅タケル」(羽曳野市)において「ログモール・やす木」というコーナーを設け、木工工作用に加工された木材、そして桧の手作りのおもちゃを委託販売されています。こちらにもご興味がありましたら是非お立ち寄り下さい。

6.お店について

商 号 安木商店
代表者 安木隆昭
所在地 〒583-0857 大阪府羽曳野市誉田6-1-20
電話 072-954-8355
E-mail yasuki@alto.ocn.ne.jp

 

7.終わりに
組合ではホームページの組合員事業紹介のコーナーにおいて、組合員の事業活動に関して、積極的、前向きな取組みを今後紹介していく予定です。この機会に自社のPRをお考えの組合員の方は組合事務局までご連絡いただきますようお願い致します。

(2014.12.9更新)